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石田明生

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『インカ』全3巻
 壮大な小説『インカ』全3巻を読み終えた。思えば『アレクサンドロス』の第2巻がなかったのでその場しのぎで借りて読んだものだが、いつの間にかはまり込み、やめられなくなっていた。膨大な小説によくあることだが文章と筋立てに少し難があったとはいえ、読者を大いに楽しませてくれる。と同時にインカ文明とピサロたち征服者たちの残酷さがつぶさに描かれていて、知的好奇心も満足させてくれた。
 小説は、映画を見ているような作りになっていて、読者を飽きさせない。それもそのはず、作者は3人でまさに映画のように作ったと、訳者のあとがきにあった。作者名アントワーヌ・B・ダニエルとは、3人の名前を繋げたものだった。もちろんその一人は、インカの専門家だ。3巻は、『ピューマの影 インカ1』『クスコの黄金 インカ2』『マチュピチュの光 インカ3』のタイトルがついている。
 登場人物は、ピサロ4兄弟、アルマグロ、インカ皇帝たちなど実在の人物だが、主役のヒーロー・ヒロインはもちろん架空だ。この二人、ビサロの手下として征服に参加するガブリエルとインカ皇帝付きの女官アナマヤとの壮大な大恋愛物語でもある。
 もしも可能ならばだが、映画にしたらどれほど面白いものになるか。想像するだけでゾクゾクする。
 さて、さて、これから『アレクサンドロス』にとりかかろう。

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書評 | 15:38:41 | Trackback(0) | Comments(0)
小説『イエスの復活』
 ひょんなことから読むことになった小説『イエスの復活』(NHK出版)を今(火曜日の午前10時)読了した。原題は『L'Evangile selon Pilate (ピラトによる福音書)』という。小説はタイトル通り、全編の3分の1になるプロローグを除いて、すべてローマ総督ピラトの弟への手紙からなる、いわゆる書簡小説の体をなしている。弟ティトゥスからの返事はない、いわば一方通行の書簡だ。それを福音書としているのが作者のひねりというか、狙いというか、面白さだ。

 と、ここまで書いたが、今はこれを返却し、予約しておいた『アレクサンドロス』か『インカ』を借りに図書館に行こう。『L'Evangile selon Pilate (ピラトによる福音書)』については、作者名を忘れてはいけないので Eric-Emmanuel Schmitt とだけ書いておこう。

 たった今、分厚い本を3冊借りてきた。『アレクサンドロス』2冊と、『インカ』1冊。本当は、春休み中に読みたかったのだが、明日から仕事になってしまった。重たい本を持ち歩くことになる。やれやれ・・・

 まずは小説『イエスの復活』についてだが、イエス(「イェシュア」とヘブライ語表記をしている)の独白形式のプロローグは、逮捕・処刑を目前にして、幼い頃から回想する。

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書評 | 12:32:36 | Trackback(0) | Comments(0)
春の読書
 春休みには、なるべく大部の書を読むことにしている。学期が始まると電車内で読むことが多い。その場合は可能な限り文庫本のような携帯しやすい小部の本が良い。
 そう言うわけで、3月の頭に、『アレクサンドロス』I. II. III. というイタリア人作家の三巻本の一巻を図書館で読み始めた。予想通り、血湧き肉躍るような面白い本だった。瞬く間に読み終えて、第二巻本をいざ借りようと図書館に赴いたら、なんと、なんと、二巻目がないではないか。1巻目を借りた時には確かに書棚にあったのに・・・1冊ずつ借りて読もうと思ったのがいけなかった。が、二巻目から読み出す人がいるなんて誰が想像できるだろうか。図書館員に問い合わせると、3月20日に返還予定となっているとのこと。手ぶらで帰るのも業腹なので、待っている間に読むため、分厚い『太陽王の使者』というフランス人作家の本を借りた。二段刷りの長い歴史小説で、しかもルイ大王時代だ。面白くないわけがない。

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書評 | 10:42:34 | Trackback(0) | Comments(0)
春が来た・・・公園のトイレの張り紙に仰天・・・
 やっと春が来た。今年の冬はひどい寒さだったので、春がひとしお待ち遠しかった。
 好天に恵まれた昨日、おむすびとお稲荷、マカロニサラダと生ハム、赤ぶどう酒とカマンベールを持参して、昭和記念公園に赴いた。入口から続く銀杏並木の遊歩道はまだまだ冬の装いだったが、少し先の丘では、様々な名前を持ったチューリップ(早咲きの「アイスチューリップ」だ)や、真っ白な花をまとった木蓮が満開だった。

アイスチューリップ 真っ白な木蓮


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日常スケッチ | 15:24:24 | Trackback(0) | Comments(0)
『子供の誕生』
 昨日はある会で、『17・18世紀概観・・・子供の誕生と童話』という題で話をしたが、思ったよりも時間が足りなかったので、尻切れとんぼ気味になってしまった。またそれに加えて、聞いている人たちがラ・フォンテーヌやペローを名前も含めてほとんど知らないような反応だったのでいまいち盛り上がりに欠けたような感じだった。時間があれば、ゆっくり説明できたのに、残念だった。
 フィリップ・アリエスの名著『子供の誕生』を軸に、17世紀末に現れる妖精物語の氾濫、とりわけペローの童話は、児童文学の発生に大きく関係したことを丁寧に話すつもりだった。要するに、子どもとして認知されず「小さな大人」としてしか扱われなかった子どもが、17世紀に発見され(誕生し)、18世紀になると子供の教育と教訓的童話が流行する。それは、ボーモン夫人の童話を読めば明らかだ。
 ペローの『眠りの美女』では、姫が生まれた時に仙女たちが色々なものを贈呈するが、ある仙女は「天使の心」を与える。ちなみにグリムの『野ばら姫(=いばら姫)』では、「美徳」となっている。グリムは19世紀の作家だが、物語は古い形のままだ。対して、ボーモン夫人のでは、違う作品とは言え、仙女は「この世のあらゆる不幸」を贈る。つまり、甘やかしはいけないというわけだ。
 また、18世紀は、教育家のジャン=バチスト・ド・ラサール(あの鹿児島ラサールのラサール)や『エミール』を書いたルソーが登場して、子供の教育論も盛んになる。

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文学雑感 | 18:13:14 | Trackback(0) | Comments(0)
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