■プロフィール

石田明生

Author:石田明生
ホームページの方もよろしくお願いします。
文学雑感、旅行記、翻訳などを載せています。

■4travel

スキピオの旅行記(写真付き)もごらんください。

■最近の記事
■カテゴリー
■最近のコメント
■月別アーカイブ

■最近のトラックバック
■リンク
■アクセス解析

■ブロとも申請フォーム
■ブログ内検索

■RSSフィード
好著『医系技官が見たフランスのエリート教育と医療行政』について
 以前ここで、『医系技官から見たフランスのエリート教育と医療行政』と書名だけ紹介しましたが、今回は、中身について少し話しましょう。これは昨年の9月に出版された本で、まさに書名通り、医系技官である«入江芙美»という方が書いたものです。この若い女性(著者紹介の項に年齢が記されていないのでわかりませんが、2002年に九大医学部を卒業、とありますから、逆算すると1978年頃の生まれ、まだ三十代の方でしょうか。巻末の写真がそのことを裏付けています)は、その教養は日仏のことに止まらず、様々な古典的教養を身につけられて、さらに海外の留学体験で培った実にバランスのとれた知性の持ち主です。
 そんな彼女が、フランスのエリート校「行政学院ENA」で学び、その体験記を細かく書いてくれました。これは、フランス学を学生たちに広めたいと思っている僕にとって、絶好の書となりました。

続きを読む >>
スポンサーサイト
書評 | 11:02:49 | Trackback(0) | Comments(0)
パスカル・キニャール著『アルブキウス』
 パスカル・キニャール Pascal Quignard という作家は、映画『めぐり逢う朝』の原作者としてしか知らなかった。
 この度、通っている図書館で不思議な本を目にし、ぱらぱらとめくってみた。するとこれまた不思議な文章が次々と現れるではないか。作者はパスカル・キニャール、本の題名は『アルブキウス』(高橋啓訳 青土社)。『めぐり逢う朝』では、音楽家の生涯を描いていたが、ここでは、古代ローマの雄弁術家を描いている。解説によると、作者の母親は文法学者の家系であり、父親は代々オルガニストの家系であったという。まさに、バロック音楽と古代ローマは、彼の最もなじみ深い範疇であったのだ。

バスカル・キニャール


続きを読む >>
書評 | 17:58:49 | Trackback(0) | Comments(0)
凝縮された美『桐竹紋壽写真集』文楽人形
 この度、うれしいことがあった。
 我がブログ『スキピオの夢』とリンクしている『ゆうきちの部屋』のkoharuさんが、『文楽人形の美 桐竹紋壽写真集』を上梓されたのだ。彼女のブログ『ゆうきちの部屋』をご覧になればお分かりのように、長年文楽を追い続け、その美と名人桐竹さんのわざを見続けて来たkoharuさんならではの「美」が、この本には凝縮されている。

文楽
写真集の裏表紙より・・・「お三輪(みわ)」 金殿の段


続きを読む >>
書評 | 07:55:47 | Trackback(0) | Comments(0)
『聖灰の暗号』読了
9月4日(金)

 未明に、『聖灰の暗号』下巻(帚木蓬生著)を読了する。
 日本人の歴史家須貝は、中世に南西フランスで行なわれたカタリ派弾圧の研究をするために、トゥールーズの市立図書館で古文書を漁る。
 すると、ピレネー山脈のフランス側の地図とオキシタン語の文章の書かれた羊皮紙を発見する。フランス人でもなかなか読めないオキシタン語だが、日本人の須貝には読める。

空は青く大地は緑。
それなのに私は悲しい。

鳥が飛び兎が跳ねる。
それなのに私は悲しい。

続きを読む >>
書評 | 09:35:41 | Trackback(0) | Comments(0)
水の話
 一昨日と昨日、一冊の本に没頭し,読みふけった。『世界が水を奪い合う日・日本が水を奪われる日』(PHP研究所)という,長くてショッキングなタイトルの本だ。ショックなのはタイトルだけではなかった。三百ページ足らずの葉数に、身近なくせになんにもわかっていない水に関する情報、しかもショッキングな情報がびっしりと詰まっていたのだ。
 著者の橋本(淳司)氏は、言語感覚が優れておられるのだろう、まず最初に rival の語源がラテン語の「小川」を意味する rivus の派生語 rivalis から来ていることを指摘する。rivalis とは『同じ川の水利用をめぐって争うもの』という意味らしい(手元の羅・仏辞典で確認)。つまり、ライバル(競争相手)は水と切っても切れない関係にあるというのだ。

水の本



続きを読む >>
書評 | 07:31:47 | Trackback(0) | Comments(2)
次のページ

FC2Ad