■プロフィール

石田明生

Author:石田明生
ホームページの方もよろしくお願いします。
文学雑感、旅行記、翻訳などを載せています。

■4travel

スキピオの旅行記(写真付き)もごらんください。

■最近の記事
■カテゴリー
■最近のコメント
■月別アーカイブ

■最近のトラックバック
■リンク
■アクセス解析

■ブロとも申請フォーム
■ブログ内検索

■RSSフィード
『モンテスキューの孤独』を読む
 先日、『プラハの春』を読んでいる最中だったが、やはり図書館で借りた『モンテスキューの孤独』という本を読んだ。こちらの方が薄くて持ち運びに便利だったのと、何と言っても文字数が少ない。面白くてあっという間に読み終えた。

『モンテスキューの孤独』シャードルト・ジャヴァン著 白井成雄訳(水声社) 原題は “Comment peut-on être français ? (どうしたらフランス人になれるの ?)” Chahdort Djavann 2006

 原題は、訳者のあとがきにもある通り、モンテスキューの『ペルシャ人の手紙』中の一文「どうしたらペルシャ人になれるの ?」からとられている。
 作者はまさにそのペルシャ人であるイランからの移民女性で、小説中多分に自己体験が盛られていると思われる。
 憧れの都パリに、ロクサーヌはやってくる。『三銃士』『レ・ミゼラブル』『ゴリオ爺さん』の舞台となったこの町では、見るもの聞くもの、飲むもの食べるもの、全て夢で見たように美しくておいしくてすばらしい。ついにパリにやってきたのだ。ダゲール通りにある狭い女中部屋のアパートでもいい。パリにいるのだ。彼女はこれからフランス人になる !

続きを読む >>
スポンサーサイト
書評 | 15:38:46 | Trackback(0) | Comments(0)
『インカ』全3巻
 壮大な小説『インカ』全3巻を読み終えた。思えば『アレクサンドロス』の第2巻がなかったのでその場しのぎで借りて読んだものだが、いつの間にかはまり込み、やめられなくなっていた。膨大な小説によくあることだが文章と筋立てに少し難があったとはいえ、読者を大いに楽しませてくれる。と同時にインカ文明とピサロたち征服者たちの残酷さがつぶさに描かれていて、知的好奇心も満足させてくれた。
 小説は、映画を見ているような作りになっていて、読者を飽きさせない。それもそのはず、作者は3人でまさに映画のように作ったと、訳者のあとがきにあった。作者名アントワーヌ・B・ダニエルとは、3人の名前を繋げたものだった。もちろんその一人は、インカの専門家だ。3巻は、『ピューマの影 インカ1』『クスコの黄金 インカ2』『マチュピチュの光 インカ3』のタイトルがついている。
 登場人物は、ピサロ4兄弟、アルマグロ、インカ皇帝たちなど実在の人物だが、主役のヒーロー・ヒロインはもちろん架空だ。この二人、ビサロの手下として征服に参加するガブリエルとインカ皇帝付きの女官アナマヤとの壮大な大恋愛物語でもある。
 もしも可能ならばだが、映画にしたらどれほど面白いものになるか。想像するだけでゾクゾクする。
 さて、さて、これから『アレクサンドロス』にとりかかろう。

書評 | 15:38:41 | Trackback(0) | Comments(0)
小説『イエスの復活』
 ひょんなことから読むことになった小説『イエスの復活』(NHK出版)を今(火曜日の午前10時)読了した。原題は『L'Evangile selon Pilate (ピラトによる福音書)』という。小説はタイトル通り、全編の3分の1になるプロローグを除いて、すべてローマ総督ピラトの弟への手紙からなる、いわゆる書簡小説の体をなしている。弟ティトゥスからの返事はない、いわば一方通行の書簡だ。それを福音書としているのが作者のひねりというか、狙いというか、面白さだ。

 と、ここまで書いたが、今はこれを返却し、予約しておいた『アレクサンドロス』か『インカ』を借りに図書館に行こう。『L'Evangile selon Pilate (ピラトによる福音書)』については、作者名を忘れてはいけないので Eric-Emmanuel Schmitt とだけ書いておこう。

 たった今、分厚い本を3冊借りてきた。『アレクサンドロス』2冊と、『インカ』1冊。本当は、春休み中に読みたかったのだが、明日から仕事になってしまった。重たい本を持ち歩くことになる。やれやれ・・・

 まずは小説『イエスの復活』についてだが、イエス(「イェシュア」とヘブライ語表記をしている)の独白形式のプロローグは、逮捕・処刑を目前にして、幼い頃から回想する。

続きを読む >>
書評 | 12:32:36 | Trackback(0) | Comments(0)
春の読書
 春休みには、なるべく大部の書を読むことにしている。学期が始まると電車内で読むことが多い。その場合は可能な限り文庫本のような携帯しやすい小部の本が良い。
 そう言うわけで、3月の頭に、『アレクサンドロス』I. II. III. というイタリア人作家の三巻本の一巻を図書館で読み始めた。予想通り、血湧き肉躍るような面白い本だった。瞬く間に読み終えて、第二巻本をいざ借りようと図書館に赴いたら、なんと、なんと、二巻目がないではないか。1巻目を借りた時には確かに書棚にあったのに・・・1冊ずつ借りて読もうと思ったのがいけなかった。が、二巻目から読み出す人がいるなんて誰が想像できるだろうか。図書館員に問い合わせると、3月20日に返還予定となっているとのこと。手ぶらで帰るのも業腹なので、待っている間に読むため、分厚い『太陽王の使者』というフランス人作家の本を借りた。二段刷りの長い歴史小説で、しかもルイ大王時代だ。面白くないわけがない。

続きを読む >>
書評 | 10:42:34 | Trackback(0) | Comments(0)
好著『医系技官が見たフランスのエリート教育と医療行政』について
 以前ここで、『医系技官から見たフランスのエリート教育と医療行政』と書名だけ紹介しましたが、今回は、中身について少し話しましょう。これは昨年の9月に出版された本で、まさに書名通り、医系技官である«入江芙美»という方が書いたものです。この若い女性(著者紹介の項に年齢が記されていないのでわかりませんが、2002年に九大医学部を卒業、とありますから、逆算すると1978年頃の生まれ、まだ三十代の方でしょうか。巻末の写真がそのことを裏付けています)は、その教養は日仏のことに止まらず、様々な古典的教養を身につけられて、さらに海外の留学体験で培った実にバランスのとれた知性の持ち主です。
 そんな彼女が、フランスのエリート校「行政学院ENA」で学び、その体験記を細かく書いてくれました。これは、フランス学を学生たちに広めたいと思っている僕にとって、絶好の書となりました。

続きを読む >>
書評 | 11:02:49 | Trackback(0) | Comments(0)
次のページ

FC2Ad