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石田明生

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『ノートル=ダム・ド・パリ』を読んで(5)
VI. 終章「カジモドの結婚」

 物語は、題名『ノートル=ダム・ド・パリ』にふさわしく、この大聖堂を舞台に、壮絶な展開を見せる。

注意 !!!
まだ小説『ノートル=ダム・ド・パリ』をお読みではなく、これから血湧き肉踊る、小説の結末を楽しみにしておられる方は、ここから先をお読みにならないほうがいいでしょう。結末がわかってしまいます。

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文学雑感 | 16:01:32 | Trackback(1) | Comments(0)
ローマ字表記あれこれ
 春休みは、球春の季語にふさわしく(毎日新聞の余録氏はこの「球春」という語が広辞苑に載っていないと言ってぼやいていた。注 : 選抜大会は毎日新聞が主催)、甲子園では熱闘が続いている。昨日は慶應高校が八頭高校に不覚をとった。いわゆる「隅一」に負けた。
 今日もひとり昼食をとりながら、テレビをつけた。するとまた神奈川代表校が試合をしている。横浜高校だ。こっちの神奈川代表は優勝候補らしい。相手は・・・と新聞を見ると、「北大津高校」という滋賀県の代表校だ。この時点で、1対1の互角、と書いたとたん、北大津にタイムリーが出て、2点目が入った。
 待てよ、今ここで実況中継をするわけではない。試合のほうは放っておこう。そんなことよりも、北大津高校のユニフォームを見て、びっくりしたのだ。

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雑感 | 22:51:45 | Trackback(0) | Comments(0)
『ノートル=ダム・ド・パリ』を読んで(4)
V. 愚かな恋(エスメラルダ)と崇高な恋(カジモド)

 その点、エスメラルダの恋は、ちゃんとしたコンテクストから成り立っている。ひどくありふれているが、暴漢に襲われたところを救ってくれた色男の騎兵の隊長に「のぼせた」というわけだ。その暴漢というのが、フロロの命を受けたカジモドだったから、この高位聖職者は知らないうちに、ライバルの恋のお膳立てをしたことになる。
 その時聞いた、隊長の名前は魔法のように彼女の脳髄に染み渡る。その名「フェビュス」は、ギリシャ神話の「ポイボス・アポロン」の「ポイボス」だ。その名前の意味を、詩人のグランゴワールに聞いたエスメラルダにとって、隊長フェビュスは崇拝の対象である「太陽」にほかならなくなる。読者から見れば、俗物の典型とも思えるこの兵隊に、夢中になるエスメラルダは哀れだ。夢中になる? いやそれどころではない。文字通り、彼女は命をかけるのだ。見かけは立派でも、最低のくず男に。この小説の「カギ」はここにあるのかもしれない。

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文学雑感 | 15:00:25 | Trackback(0) | Comments(0)
『ノートル=ダム・ド・パリ』を読んで(3)
IV. クロード・フロロの恋

 さて,学級肌のフロロが抱いた恋の妄想を、作者のユゴーはどういう思いで、描いたのだろうか。作者の私生活と小説の描写をやたら結びつけるのはどうかと思うが,『ノートル=ダム』の訳者、辻氏はあとがきで次のように書いておられる。

《なお、この小説に描かれたクロード・フロロの嫉妬は、作者ユゴーのなまなましい体験の結果であると思われる。ユゴーは白熱的な態度でこの小説にとりくんでいたときにも、妻に対するサント=ブーヴの恋が深刻になってきたのを知って、苦しんでいたのである。
「彼の心のなかに、思ってもみなかった嫉妬がわきあがってくるのがぼんやりと感じられた。・・・夜になると、恐ろしい思いにとらわれた。ジプシー娘が生きていると知ってからというもの・・・また肉欲が戻ってきて、体をかきむしるのだった。・・・彼はベッドの上でのたうちまわるのだった」(第九編五)

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文学雑感 | 14:43:21 | Trackback(0) | Comments(0)
『ノートル=ダム・ド・パリ』を読んで(2)
III. ディズニーとジェンダー

 もし『ノートル=ダム』が、そのテーマゆえに子供向けの作品として成り立つのが不可能というのなら,無理矢理作らなくてもいいのではないだろうか。もともと大人用の作品だったのだから。美男がいい人で,心優しい美女と結ばれる物語など,何もユゴーに求めなくてもいいのではないか。
 こんなことを書いているのも、昨年惜しくも物故した美術評論家にしてジェンダーの論客、若桑みどり氏を念頭に置いているからだ。彼女はその著書『お姫様とジェンダー』の中で,まさにその問題を取り上げている。
 彼女に言わせれば,美女が心正しく、醜女がよこしまという、封建時代からひきずって来たステレオタイプを今だ産出しているのがまさにディズニーというわけだ。『シンデレラ』『眠りの森の美女』『白雪姫』・・・
 ところが上にあげた童話作品は、美女美男が主人公になっているのは原作どおりだから,無理のな いストーリーと言える。それでも女史は、現代のジェンダー社会ではそぐわないと警鐘を鳴らす。

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文学雑感 | 14:36:44 | Trackback(0) | Comments(0)
『ノートル=ダム・ド・パリ』を読んで(1)
I. ある事件と『ノートル=ダム・ド・パリ』

 昨日から,新聞やテレビで埼玉県のある高校長の話題がにぎにぎしい。今朝,たまたま付けたテレビ画面で,「みのもんた」という司会者が「とんでもない奴だ」「このやろう」というような表現でその校長を罵倒していた。さらに,「教師は聖職者(この字でいいのかな)なんだから」とも言っていたように思う。
 この哀れな校長は年齢56歳にして、愚かなことに元教え子,兼恋人(?・・・付き合っていたらしい)に、ふられた腹いせに、脅しのメールや手紙を送りつけたという由。こともあろうに、校長室のパソコンを使っていたということだ(例のテレビ番組ではゲストのひとりはこの点を強調していた・・・聖域での破廉恥行為?・・・アメリカの大統領の執務室での情事というのもあった。あれも聖域)。

 昨日、ヴィクトール・ユゴーの小説『ノートル=ダム・ド・パリ』を読了した。このあまりにも有名な小説、自分がそうだったからといって、他人をも巻き込むのは気が引けるが,この分厚い小説の完全版を読んだ人は意外と少ないのではないだろうか。少年・少女向け,あるいはダイジェスト版を読んで,事足れりとして文豪との出会いを完了したつもりになっていなかっただろうか。

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文学雑感 | 11:38:22 | Trackback(1) | Comments(0)
ジョークとステレオタイプ
 もう十年も前になるだろうか、家族でイタリア旅行をしたことがある。その時、土産物屋でおもしろいTシャツを見つけた。背中に英語で,次のように書いてあった。ありふれた冗談かもしれないが,教材に使えそうなので買った。今つくづく読んでみて・・・

IN HEAVEN:
THE POLICEMEN ARE ENGLISH
THE COOKS ARE FRENCH
THE BANKERS ARE BELGIAN
THE DANCERS ARE SPANISH
THE LOVERS ARE ITALIAN
AND IT'S ALL ORGANIZED BY
THE GERMANS


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雑感 | 23:46:08 | Trackback(0) | Comments(0)

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