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石田明生

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北朝鮮のミサイル発射について
 今日のニュースも、もっぱら北朝鮮のミサイル発射問題だ。そのミサイル、沖縄の上空を通過したらどうする、破片が落下したらどうする・・・国会の風景では、田中防衛大臣が、まるで鳩がまめ鉄砲食らったような顔をして、答弁している。
 しかし、色々ニュースを見ているが、もしもミサイルの軌道が逸れて、日本に破片が落ちた時、どうなるかということは、どうも誰も言っていないようだ。落ちてくるかもしれない破片の大きさ、重量、そして何よりも被害想定などまったく聞こえて来ない。それよりも、その破片を撃ち落とすことばかり先行している。やれ、パトリオットだ、やれイージス艦だと。
 まるで、弾道ミサイルが飛来するような話になっている。その破片には、爆薬はないだろうし、第一段ロケット、第二段ロケットというような破片なら、燃料もない筈だ。要するに、その空の落下物が地上か海上に落ちたとしてどれだけの被害があるのか。それについてはさっぱりだ。
 その破片に、一発6億だか16億だかの迎撃ミサイルを準備している。こういう国ってなんだろう。なんだか滑稽だ。
 それよりも、人工衛星落下時のときのように、町に落ちる確率や人に落ちる確率をまずは発表してもらいたいものだ。
 だから、この度の騒動は、なんだかいたずらに恐怖心をあおっているか、迎撃ミサイルを見せびらかしているか、あるいはその両方か、そんな風に見える。

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雑感 | 13:44:06 | Trackback(0) | Comments(0)
フロベール『感情教育』のすごさ
 もっか、フロベールの『感情教育』を読み直している。以前(いつ頃だったろうか、少なくとも四半世紀以上は経っている)、の読書は読書とは言えない代物だったと言わざるを得ない。ゾラの作品でもそうだが、以前(青春期)に読んだとき、なにもわかっていなかった。フランスもパリも、歴史のことも、なにもわからずに読んでいた。
 なにもわからずに読むメリットも多分あるだろう。たとえば、パリのことをほとんど知らないで、パリが舞台の小説を読むこと、それ自体今の僕とは違う「なにか」を感得する筈だ。絶対に今とは違う。なにも知らずに読む青春の読書とはそういうものだ。だから、若い頃の読書に意味がある。年を取ってからでは、あの無鉄砲な読解は絶対にできないのだ。
 そして今、何度もパリに行き、パリの地理に多少とも知悉して読むこの青春の墓碑は、恐ろしいまでに人と社会の厳しいレアリテを突きつけてくる。フロベールはよくもまあ、詳細に渡って、主人公を筆頭に駄目な男や女、政治や社会を淡々と描き続けたものだ。

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雑感 | 00:02:28 | Trackback(0) | Comments(0)
映画『ルルドの泉で』を見る。
 今日、下高井戸まで足を伸ばして映画を見に行った。実は、下高井戸という駅を降りて街に出たのは初めてだ。なにしろ、今現在映画『ルルドの泉で』を上映しているのは、この街にある「下高井戸シネマ」だけだから仕方ない。映画館に到着してびっくり、今までイメージしていた映画館とはおよそ違う。

映画館
「下高井戸シネマ」これはどう見てもマンションだ。

 だが、『ルルドの泉で』のような地味な映画を上映しているということは、案外筋の通った館主なのかもしれない(中に入ってわかったが、『天井桟敷の人々』『サラの鍵』『サルトルとボーヴォワール』など営業を度外視したような作品の上映を予定していた)。さすがに下高井戸はレベルが高い。我がさいたま市とはだいぶ違うな。

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雑感 | 23:27:57 | Trackback(0) | Comments(0)
ゾラの『獣人』・・・殺意の神経症
 自分たちの犯罪を完全犯罪にしおおせると思い込んだ若妻セヴリーヌが、旺盛な食欲を見せたことはお伝えした。彼女は、目撃者かもしれないジャック・ランチエと親しみを増すに連れ、それはいつしか恋心へと変っていくのを感じた。若い男前のジャックは、亭主のように荒っぽくなく、女にがつがつ飢えている様子もなく、非常に好感が持てたのだ。
 一方ジャックは人知れぬ悩み、というよりどうしようもない苦悩を思春期の頃から抱え込んでいた。それは、女への欲望が突如殺意に変じてしまうのだ。女の白い肌を見ると、そこにナイフを突き刺したい、流れる真っ赤な血を見たいと狂おしい神経症のような発作にとらわれてしまうのだ。セヴリーヌにかぎらず、彼が女性に淡白に見えたのは、彼が女性との肉体関係を恐れていたにすぎなかったからだ。

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文学雑感 | 15:42:57 | Trackback(0) | Comments(0)
映画『ジャック・ソード 選ばれし勇者』を見る。
 この映画は日本未公開という話だ。とても残念。これがハリウッド製でアメリカの人気俳優がでていたら、どれほど評判になったか。いやいや、時代背景というか歴史的背景があまりわかっていない日本では、やはり今ひとつかもしれない。第一に、この映画の邦題もよくわからない。原題は"Jacquou le Croquant"という。直訳すると「百姓ジャクー」となる。Croquantは、16から17世紀にフランス南西部で反乱を起こした農民たちを指すが、この映画の時代設定は1815年から1830年だから、その反骨精神を受け継いだ庶民を表しているのだろう。その証拠に、舞台はボルドー東のペリゴール地方となっている。
 原作は19世紀末の小説『Jacquou le Croquant』(1899年)で、作者はEugène Le Royという作家だ。フランスのwikiによると、かつて、テレビドラマにもなっていたらしい(1969年)。

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雑感 | 18:54:58 | Trackback(0) | Comments(0)
ゾラの『獣人』・・・ある妻の外食
 今エミール・ゾラの『獣人』を読んでいる(寺田光徳訳 藤原書店)。この恐ろしい題名の、恐ろしい小説は、パリ・サン=ラザール駅からノルマンディー最西端の町ル・アーヴル駅までを管轄する西部鉄道が舞台だ。登場人物はルーゴン・マッカールのマッカール側の青年ジャック・ランチエ。機関士の彼は、飲んだくれのマッカールの孫に当たる。小説『居酒屋』の主人公ジェルヴェーズの次男、つまり小説『ナナ』の兄だ。といっても、『居酒屋』のヒロインが15歳くらいの時に生んだために、パリのほうにもらわれていった子供だ。だから、親子の情はない。
 物語は、彼の上司にも当たるル・アーヴル駅の助役ルボー夫妻の殺人事件から始まる。彼らは、恩人にも当たるが人でなしの西部鉄道の重役を列車という言わば密室で殺して死体を窓から突き落とし、完全犯罪をもくろむ。

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文学雑感 | 14:00:29 | Trackback(0) | Comments(0)
結婚記念日
 先ほど妻が僕の部屋にケータイを手にやってきて、叫んだ。「今日は結婚記念日ですって!!!今、妹からメール来てわかったわ。結婚記念日おめでとう、ですって。赤飯でも焚きましょうか」
 何回目の結婚記念日なのだろう。ふたりともすっかり忘れていた。いよいよ30年目に入った頃だろうか。いえいえ、ちょうど30回目で、どうやら、真珠婚らしい。
 さっそく、自転車に乗って、夕食用に刺身を買いに行った。
 というわけで、ささやかながら、ひとり息子が祝いと称して買ってきたシャンパンで祝杯をあげた。その息子も、今は29歳になっている。時の経つのがなんと速いことか・・・

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その他 | 13:54:43 | Trackback(0) | Comments(2)
エゴイストの国
 大震災という、東北地方はもちろん日本全体の未曾有の不幸に際して、人々の取る態度の豹変ぶりにはうんざりしてしまう。震災直後は、テレビには金子みすゞの詩句が朗読され、「助け合おう」「日本は一つ」などなどの連帯や絆(そういえば去年のなんだかにこの言葉が選ばれたな)を呼びかけるかけ声が日夜流されていた。そのあまりの激しさに、少々うんざりし、うさんくさささえ感じてはいたが、今にして思うとやっぱりと思う。
 がれき処理のことだ。静岡の島田市の市長ががれきの受け入れを表明したら、猛烈な抗議が巻き起こっていると聞く。市長も言っていたが、こんなときこそ助け合わなければいけない、そんな最中にだ。「助け合おう」「頑張れ」「絆だ」と言わば美辞麗句を百万遍並べても、そんなものは言葉のがれきに過ぎない。また、我々のような一般人が、なにがしかの金子(きんす)を差し出してもたかが知れている。我々一般市民ができるのは、まさにこのような時、自治体の首長ががれき受け入れ表明をした時に賛成・同意を示して協力すべきだろうに。また、首長がなかなか動かないならば自分の町のがれきやゴミの処理受け入れを働きかけるべきではないだろうか(僕自身は今どうしたら、腰のひどく重い「さいたま市」ががれきの受け入れを表明するのか、あるいは表明させられるのかと、考えている)。

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雑感 | 11:18:02 | Trackback(0) | Comments(0)
三月三日の山手散歩
 昨日は三月三日、ひな祭りの日でした。たまたま、夕方横浜のホテルで食事会の予定がありましたので、昼過ぎに石川町に降り立ち、山手の西洋館をめぐる散歩を楽しみました。この時期、洋館ではそれぞれ、おひな様を飾っているということですので。
 まずは石川町駅の上はイタリア山に登り、ブラフ11番館に行きました。あとの洋館でもそうでしたが、昨日は日が良かったのでしょうか、結婚式が行く先々で行われていました。このブラフ11番館では、いわゆる人前結婚式というのでしょうか、無宗教の式が庭園で行われていました。

結婚式
花嫁のむき出しの背中はひどく寒そうでしたが、
ここは一世一代の晴舞台、寒そうな様子はみじんも見せませんでした。


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その他 | 16:57:10 | Trackback(0) | Comments(2)

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