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石田明生

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スコットランド住民投票の結果
 結局、スコットランドは独立反対派が約55%を獲得して、独立の夢は消えた。ショーン・コネリーのような筋金入りの独立派にとって、今晩は苦いビールとなるに違いない。
 しかし、どれだけの費用がかかったかわからないが、住民投票をした意味はあったと思う。16歳まで投票権を下げたのも、よかったと思う。より広範な若者が自己責任で国家の選択ができたのだから。今までにないほど、郷土についてはもちろん、国家について、ヨーロッパについて、あるいは経済についていろいろと考えたに違いない。
 それにしても、イギリス人はすごいものだ。この民主主義の時代に、エリザベス女王の若いときの肖像画のついた紙幣を、まるでブルボン家やボナパルト家が支配していた頃のようにいまだ使っているとは・・・さすがの日本でさえ、聖徳太子の肖像をやめたのに。他のヨーロッパの王国の紙幣はどうなのだろうか。ユーロの紙幣に君主の肖像画があるなんて聞いたことがないが(オランダやデンマークなどはどうなのか)。
 ケルト音楽とケルト民話の愛好家としては、今日の投票結果をどう評価すべきか。
 やはりちょっと残念だ。

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雑感 | 18:49:29 | Trackback(0) | Comments(0)
スコットランドの独立問題
 今日は、スコットランド独立を問う投票の開票日、どちらになるか、おそらく世界中が・・・とここまで書いたが、アフリカの西海岸や中東諸国では何の関心もないに違いないと思い至った・・・が、ともかく多くの国が固唾をのんで見守っているだろう。独立か否かを住民投票で決めることをずっと指示してきた身としては、このようなことは大いに歓迎するものだ。独立を希望する地域や国は見習ってほしい。そのとき大切なのは、現在のイギリスのように、勝負は徹底的に舌戦でしなければならないということだ。
 その点に関して、スペインのカタロニアやベルギーが挙げられるが、他にも数多くあるだろう。とりわけ、中国の台湾、チベット、内モンゴルは、絶対にしてほしい、いや、しなければならない。ほかにもある。フランスなら、以前コルシカとブルターニュが独立戦線なるものを結集して闘争をしていたが今はどうなのだろう。テロや脅迫で独立を勝ち取ろうとしても無理な話だ。住民投票こそ、現代の決定でなければならない。日本なら、沖縄だ。ずっと以前から、なぜ沖縄の人たちはどうして独立運動をしないのか不思議に思っていた。これほど本国日本に、とりわけ戦中戦後と100年近くも虐げられたのに・・・彼らはなんと我慢強いのだろう。基地のない、まわりの国々に保護された、イタリアのサンマリーノのような小独立国「沖縄国」あるいは「琉球国」が、南の海に平和の象徴のようにあったらどんなにうれしいことか。僕の長年の夢だ。でも、きっと死ぬまで実現しないだろう。


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雑感 | 09:40:15 | Trackback(0) | Comments(0)
パリ市立近代美術館(パレ・ド・トーキョー)
  8月23日、妻の二人の妹が帰国した翌日、私たちは一日パリ散歩と決め込みました。というのも、同じパリ市内ですが、宿の引っ越しをしなくてはなりませんから。それまでは、15区のConvention地区のホテルにいましたが、こんどは12区のCharentonに移ります。西から東への大移動で、少々不便でもアパートホテルに泊まりたかったからです。
 荷物を今までのホテルに預かってもらい、まずはブラッサンス公園までぶらつき、古本市を冷やかしました。この公園では、土・日の午前中だけ古本市が開かれるのです。この公園は元屠殺場で、今は市内でも有数の広さの公園になり、15区の市民たちの憩いの場となっています。

ブラッサンス公園の牛       ブラッサンス公園のブラッサンス像
元の屠殺場を忍ばせる牛の銅像のある入り口の門と公園の名前の由来となった詩人で歌手のブラッサンス像
彼は、この公園の近くに住んでいた。

古本市の会場
屠殺場跡の古本市の会場


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2014年、フランス旅行 | 11:25:45 | Trackback(0) | Comments(0)
ゴッホ終焉の地
 ノルマンディーの旅から戻って翌日は、パリ近郊の村、Auvers sur l'Oise に行きました。車ならひとっ走りというところでしょうが、電車ではそうはいきません。ポントワーズ Pontoise という町まで30分ほど乗り、そこで乗り換えて、15分くらいでしょうか。Oise川をひとまたぎして、完全な無人駅のシャポンヴァル Chaponval という駅で降りました。

Chaponval
切符の自動販売機がおいてあるだけの無人駅。ここに来るまで一度も検札にこなかった
ので、薩摩の守をしようとすればいくらでもできそうだ
(昔ただ乗りのことをこう言った。薩摩の守平忠度の名前から)。
このおおらかさがフランスらしい。


 ここで降りたのは、近くのオワーズ Oise 川で、アンリ・ルソーが美しい風景画を描いたからです。写真の左手奥の道を少し行くと、オワーズ川に突き当たり、そこに、彼の絵の看板がありました。

Henri Rousseau        オワーズ川白鳥
税官吏ルソー『オワーズ河畔』ここに描かれているように、船はなかったが、
白鳥が一羽気持ち良さそうに泳いでいた。



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2014年、フランス旅行 | 15:30:41 | Trackback(0) | Comments(0)
昭和天皇実録の発表
 昨日、新聞に「昭和天皇実録」公開のニュースが一面を飾った(毎日新聞朝刊)。毎日新聞では、そのトップに天皇の靖国参拝中止に関する経緯が取り上げられている。早くいえば、中止の理由はA級戦犯合祀によることが裏付けられたということだ。
 僕が関心を持ったのは、そして以前から関心があったのは、どうしてもっと早く終戦(無条件降伏)を決断できなかったのか、ということで、そのときの昭和天皇の言動に着目した。紙面の15ページにその辺りのことが掲載されていた。
 それを読んだとき、ショックとともに怒りがこみ上げてきた。

 まず戦争終結が遅れたのは、軍部のこともあるだろうが、天皇が「一撃講和」にこだわったからとある。つまり、戦争責任問題は天皇自らにも直結するので、一度米軍に打撃を与えて、多少は有利な条件で降伏したいということだ(«  »内は引用箇所)。
 «45年2月、早期終戦を進言した近衛文麿元首相に対し、天皇は「今一度戦果を挙げなければ粛軍の実現は困難」と述べた» もしもこのとき、近衛首相の進言を聞き入れて、それこそまさに「聖断」をしていれば、3月の東京大空襲はなかっただろう。(注)近衛文磨はこの年の12月、A級戦犯に指定され服毒自殺した。粛軍とは、幹部を入れ替える軍の粛正。
 «4月1日、米軍が沖縄本島に上陸。2日に戦況報告に来た梅津美治郎参謀総長には「兵力不足ならば逆上陸を敢行しては如何」と問うた» 天皇は沖縄に再度上陸作戦をしたらと言っている。悲惨きわまりない沖縄戦を思うと、この箇所を読む沖縄の人たちはなんと思うか、やりきれない。


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雑感 | 16:15:10 | Trackback(0) | Comments(0)
印象派の町オンフルール
 エトルタからバスに乗って、まずはル・アーヴル、ル・アーブル駅前でバスを乗り換え、一路次の目的地オンフルールに行きました。印象派の父ウージェーヌ・ブーダンが、クラシック音楽に一石を投じた風変わりな音楽家エリック・サティーが生まれた町、印象派の画家たちに何度も何度も描かれた港町オンフルールは、期待を裏切らぬ、真珠のように美しい町でした。危ぶまれた天候も、ついには青空を見せて、最高のコンディションで、写真を撮ることができました。まずはその一枚。モネの絵が目の前に広がっていました。旧港の風景です。

オンフルール 旧港


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2014年、フランス旅行 | 18:33:42 | Trackback(0) | Comments(2)
もうひとつの Belle ・・・映画
 この度のフランス旅行の機内で映画を4本見たと言ったが、そのうち2本を紹介した。残りの2本のうち1本は生まれて初めて見た韓国映画で、題名は忘れたが、猛烈なアクションものだった。カーチェイス、銃撃戦、格闘、なんでもあれで、おそらくはその主役の俳優は有名な人だったのだろう。が残念ながら、覚えていない。
 もう1本はイギリス映画で、原題はこれまた「Belle」(2013年)だった。もっとも今度のベルは犬やペットではなく、17世紀に実在したDido Elizabeth Belleという(注1)、アフリカ系奴隷の女性とイギリス貴族との間に生まれた混血の女性の名前である。映画のテーマは、18世紀が舞台であることから、用意に察しがつくように、奴隷問題、人種差別問題である。彼女は実在の人物で、その存在そのものが、以上のテーマを十分投げかけるものであった。名門マンスフィールド伯爵家に置ける彼女の地位、立場、たとえ伯爵家の血を引いていても、それはきわめて困難なものであった。



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映画評 | 05:35:22 | Trackback(0) | Comments(0)
映画『Belle et Sébastien』
 機内で見た4本の映画の中で、どうしても語りたいのは、フランス映画『Belle et Sébastien』だ。そう、驚いたことに大韓航空にも関わらず、フランス映画を上映していたのだ。しかも、2013年制作だから、新作といってもいいだろう。ただし、字幕は英語か韓国語を選択(英語を選んだ)、台詞はもちろんフランス語だ。当然、聞き取りは難しいので、作品の完全な理解に至ったかどうか少々心もとない。
 それにしても美しい映画だった。Belle とは、『美女と野獣』のベルと同じ名前だが、ここのベルは大型のピレネー犬だ。ひょんなことで出会った少年セバスチャンが犬の美しさに感動してつけた。
 You tube に予告ビデオがある。以下をクリックしてください。

http://www.youtube.com/watch?v=lsHJK0bgyRw

http://www.youtube.com/watch?v=Cne9AtOHkXk

 二番目のデモの歌はこの映画の主題歌で、歌っているのは現在活躍中の歌手Zaz、そういえば、「驚異の歌声」という番組で以前紹介されたことがあるので、知っている人もいるかもしれない。また、二曲目の歌は L'oiseau という名曲で、Zazは淡々と歌っているが、右側にある少年少女のグループVox angeliの歌い方は、もっとドラマチックだ。一聴の価値あり。 


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映画評 | 05:45:23 | Trackback(0) | Comments(0)
映画『そして父になる』
 今回の仏旅行で、長い飛行機旅の間に4本の映画を見た。行きに2本、帰りに2本。みなそれぞれについて語りたい気があるが、とりあえず、話題となった、カンヌ映画祭参加作品、是枝監督の『そして父になる』(2013年)について思ったことを語ってみたい。
 まず気になったのは、題名のことだ。邦題『そして父になる』は当然日本映画なのだから、この題名が監督自ら決めた正式題名に違いない。が、英語題名 «Like Father, Like Son» を見て、「あっ」と思った。ということは、フランス語題名は «Tel père, tel fils» だろう。この «Tel père, tel fils» は、仏和辞典によるまでもなく「この父にしてこの子あり」という有名な諺だ。手元の仏和辞典には、Tel maître, tel valet 「主人も主人だが、従者も従者だ(従者は主人に似る)」と、別の例文まである。そういえば、昔、あるフランス人に出来の悪い学生を紹介したとき、Tel professeur, tel étudiant と言って、冗談が受けたことがある。
 つまり、原題『そして父になる』は フランス語・英語題名とかなり距離があると、まずは言わねばならない。

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映画評 | 03:44:29 | Trackback(0) | Comments(0)
帰国しました。
 一昨日遅く帰国、やっと時差ぼけもなおりつつあり、帰国報告でもと思い、筆ならぬキーボードを叩くことにしました。今回の旅行の特色は、前半は北東の Normandie 地方で、後半はフランス中央部の Auvergne 地方というように分けたことです。一度行ったことのある Etretat にもう一度行きたい、そんな思いの前半でしたが、実は後半も同様で、一度行ったことのある Le Puy にもう一度行きたいと思ったからに他ありません。そういう意味では、どちらも初めて訪れる妻へのサーヴィスの現れとも言えます。
 前回の Etretat では、海に沈む太陽を見ることができませんでした。ですから、今回こそそれができれば幸いなのだがと、心の中にてるてる坊主をしっかり準備しておりました。贅沢は言いません、日没の30分前から日没までで良いのです。
 そんな思いが叶い、当日は晴天に恵まれました。日没時間21時ごろまで、海岸に腰を据え、モーパッサンが小説『ミス・ハリエット』で描いた、海に沈む太陽を見ることができました。小説は Etretat の北に位置する崖の上からの日没でしたが、僕の場合は、どうしても奇岩「象の鼻」と一緒に写真を撮りたかったので、崖からは断念しました。

日没直前   日没直前拡大   
           日没直前                  夕陽の拡大           
日没の瞬間
日没の瞬間

 拙い写真ですが・・・撮っているときは幸せでした。つづく---

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2014年、フランス旅行 | 18:15:27 | Trackback(0) | Comments(0)

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