■プロフィール

石田明生

Author:石田明生
ホームページの方もよろしくお願いします。
文学雑感、旅行記、翻訳などを載せています。

■4travel

スキピオの旅行記(写真付き)もごらんください。

■最近の記事
■カテゴリー
■最近のコメント
■月別アーカイブ

■最近のトラックバック
■リンク
■アクセス解析

■ブロとも申請フォーム
■ブログ内検索

■RSSフィード
スマホ時代のショック
 おととい、授業のリアクションペーパーで、ある学生が「北朝鮮と韓国が敵対・対立しているのを初めて知った」と書いていました。たった一人だけとはいえ、これを読んでひどいショックを受けています。対象学生は3、4年生です。
 テレビを見ない。ニュースを見ない。電車内のつるしを見ない。キオスクの新聞の見出しを見ない。友人と社会問題について話さない・・・
 どうしたら、ここ数年とりわけかまびすしく語られている問題に目を閉じ、耳を塞いでいられるのでしょうか。どうしたら、こういう社会問題からするりと身をかわすことができるのでしょうか。
 正直に反応してくれた学生に、感謝の気持ちもあります。おかげで今を垣間見ることができたからです。
 これは、スマホ時代、情報過多時代のパラドキシカルな現象かも知れません。

スポンサーサイト
雑感 | 05:26:33 | Trackback(0) | Comments(0)
On a choisi la raison!
On a choisi la raison!
フランスは、マクロン勝利により、「理性」を選んだ。「理性」はフランス革命以来のフランスの最大の価値観だ。
イギリス、アメリカで旋風を巻き起こしたポピュリスムに屈することなく、しっかりと理性や知性に希望をつないだとも言える。
ノーベル賞作家のル・クレジオは「もしル・ペンが勝ったら、フランスのパスポートを返上する」と言っていたが、僕ももしル・ペンが勝ったら、何か断ち切ろうと思っていた。まだまだフランスは捨てたものではない。

雑感 | 05:27:38 | Trackback(0) | Comments(0)
『聖女ジュヌヴィエーヴとメダル』
 パリの物語の第二弾は、『聖女ジュヌヴィエーヴとメダル』です。やはり長いので何回かに分けて掲載します。

1. 羊飼いの娘、ジュヌヴィエーヴ

 「こっちよ、フィデル。静かにしていてよ。いけない犬ね !」
 でも、フィデルは不安げでイライラして、でたらめに羊たちをしつこく追い回していました。一方、羊は羊でまた、不安に煽られているかのように、メエメエ鳴いて、互いに身を寄せ合うばかり、小さな花が点々と咲いた柔らかな草を食もうとさえしませんでした。しかもその花々でさえ、何か大惨事でも予感しているかのように、身を縮めていたのです。
 この羊の群れの番をしている羊飼いの小娘は、四つ脚をした自分の家来がみんな、今日はどうして変なのか不思議でたまりません。八歳になったばかりのジュヌヴィエーヴは、今までと同様、ヴァレリアヌス山の麓に広がるサン・クルーの丘に羊の群れを連れて来て、草を食わせていました。ここは彼女の家からたっぷり四分の一里ほどのところです。
 この群れは、正確に言うと十匹の子羊を含めて、二十三匹ほどの群れでした。これは実直な木こりであるジュヌヴィエーヴの父親の財産のほとんどでした。父親は、遠くまで広がる、抜け出るのに何日も何日もかかるほど大きな森で働いていました。母親は三年前に亡くなっていたので、ジュヌヴィエーヴはちょっとした家事仕事をしたり、大好きな動物たちの世話をして父親を手伝っていました。

(注) ヴァレリアヌス山: パリのすぐ西にある小高い山、現在ヴァレリアン山と呼ばれる。

続きを読む >>
翻訳 | 15:47:46 | Trackback(0) | Comments(0)

FC2Ad