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石田明生

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オーストラリアの歌姫、ティナ
 小柄な身体ながら、とてつもないパンチと歌唱力の持ち主、ティナ・アレーナ Tina Arena、すてきな歌手です。

Tina



 去年買い求めた彼女のアルバムについて、今頃書くのも少々間が抜けていますが、今日紹介したい『我が名はバグダッド Je m’appelle Bagdad』という曲、その良さが最近になってようやく分かったのです。自分の鈍感さにあきれかえっています。
 言い訳をすれば、他の彼女の曲『不可能なまでに愛すること Aimer jusqu’à l’impossible』や『変える Changer』があまりに強烈だったので、そちらにばかり目ならぬ耳が奪われていたからです。どちらの歌も素晴らしい。
 というわけで、彼女とこのアルバム『もうひとつの世界 Un Autre Univers』をどうしても紹介したくなりました。

Tina表紙
アルバムの表紙

 ティナ・アレーナは、イタリア系オーストラリア人として、シドニーで生まれました。1967年生まれとなっていますから、今や円熟期に入っていると言ってもいいでしょう。もともと、イタリア語や英語で歌っていたそうですが、フランスでジャン=ジャック・ゴールドマンの弟、ロベールと出会い、フランス語歌手として、有名になりました。
 もっとも、シドニー・オリンピックの開会式で、その美声を響かせましたから、覚えている方は覚えておられるかもしれません。
 現在は、2006年に「ソワレ・デ・ザンフォレ」に参加して、以来ずっと出演し、その健在ぶりを示しています。
 ところで、この『我が名はバグダッド』は、題名でお分かりのように、イラクが舞台になっています。しかも、大義なき戦争と言われたイラク戦争がテーマになっています。千夜一夜の都市バグダッドを、王女に見立てた歌詞の美しさは、作家、作詞家、女優などなどの才女、エロディ・エーム Elodie Hesme の手になるものです。彼女は、ナターシャ・サンピエール、ジュリー・ゼナッティー、シメーヌ・バジ、ノルウェン・ルロワ、ジュニフェールなどさまざまな歌手とコラボレーションして、まさに乗りに乗っているアーチストと言ってよいでしょう。
 Youtubeには、英語の字幕付きのがあり、そこには、今は亡きフセイン元大統領の写真も登場します。別のヴァージョンでは、彼女の写真と、幻想的な千夜一夜を彷彿とさせる情景が現れます。ぜひごらん下さい。

http://jp.youtube.com/watch?v=aiRugtbQGA8

http://jp.youtube.com/watch?v=rZun_YMtCmY


我が名はバグダッド
        作詞 : エロディ・エーム
        作曲 : ダヴィッド・ガテニョ


かつてありし幸せの日々
黒色(こくしょく)の金(注)と貴石でできた
宮殿にて
チグリス河はさらさらと
水晶の舗石を流れ
千人のカリフたちが連日連夜
舞踏会の手帳に名を連ね

皆我を
優美あふるる町と呼び称せし
神よ
なんという、時の移ろい

皆我を
光の都と呼び称せし
神よ
すべて消滅の憂き目とは

我が名はバグダッド
我は滅びぬ
装甲車の砲火のもとで
装甲車の砲火のもとで
我が名はバグダッド
醜い姿となり果てし王女
そしてシェエラザードは
我をば忘れ去りぬ

我が国土で生きる
あわれな物乞いのごとき我
ブルドーザーに踏みしかれ
霊たちにさいなまされて
廃墟と化したかつての美を悼む
今だ煙くすぶる石の下
それこそ、殺されし我が魂

皆我を
光の都と呼び称せし
神よ
すべて消滅の憂き目とは

我が名はバグダッド
我は滅びぬ
装甲車の砲火のもとで
装甲車の砲火のもとで
我が名はバグダッド
醜い姿となり果てし王女
そしてシェエラザードは
我をば忘れ去りぬ
千夜一夜の物語は
もはや誰をも惹き付けることなく
すべて破壊しつくされぬ

我が名はバグダッド
我は滅びぬ
装甲車の砲火のもとで
装甲車の砲火のもとで
我が名はバグダッド
醜い姿となり果てし王女
そしてシェエラザードは
我をば忘れ去りぬ

(注) 黒い金とは、石油のこと。
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ポップ・フランセ | 18:07:39 | Trackback(0) | Comments(0)
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