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石田明生

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政治の話で恐縮ですが・・・
 暑いのに政治の話で恐縮ですが・・・

 やっと総選挙の日程が決まった。ここまで麻生総理は、なかなか解散に持ち込めず,決断力のなさを露呈し続けた。彼はおそらく,イタリア・ラクイアサミットを起死回生、一発逆転のチャンスと思っていたのだろう・・・サミットでいいところを見せれば、民意はおのずから自分のほうに流れてくるはず・・・
 それとも、サミットというところにどうしても出席したかったのだろうか。それも考えられる。なにしろ,世界の首脳を一堂に会しての文字通り世界の表舞台と呼べる会議なのだから。
 ところが皮肉なことに、麻生氏はその晴舞台で自分の存在があまりに軽いことを痛感したに違いない。各国首脳たちは彼をまともな交渉相手としてみず、単に日本の首脳として、まるで象徴天皇に対するように扱っていただけだった。それも当然だ。余命幾ばくもない患者と将来の夢を語り合っても実りは薄い。失脚がほぼ確実視されている首相を相手に国家間の将来ヴィジョンを、誰がどう構築するというのか。


 麻生氏の罪は,年に一度の重要なサミット会議に日本の首脳として瀕死の病人(しかも本人)を送ったことにある。
 彼は3月に、遅くとも五月までに総選挙を実施すべきだったのだ。その選挙で勝利して、人気の首相としてイタリアに乗り込むべきだった。もちろん「選挙に勝利して」という条件付きだ。だから,自信のない彼は解散・総選挙に踏み切れなかったのだろう。
 一国の首相が、しかも民主国家の首相が自分の権力のみを考えて、総選挙をせずに瀕死のまま国際会議に出席した罪は大きいと言わざるを得ない。サミットのような重要な会議には、だれであれ,どの政党であれ、国民の支持を取り付けたものが出席し、堂々と自国の主張をし、交渉相手国の主張に耳を傾けて、もしそれが課題となるなら,実りある課題として国に持ち帰らなければならない。

 第一回サミットからいったい何年になるだろうか(1975年から)。あのときの大統領ジスカール・デスタンはじつに格好が良かった。世界が経済危機に直面したおり,彼は先進五ヵ国に対し、文字通り「我が家に来て,合宿をし,腹蔵のない意見を交換しよう」と提案した。このときの「我が家」とは、フランス大統領の夏の離宮「ランブイエ城」のことだ。パリから電車で南に30分くらいのところにある。普段、大統領が使用していないときは見学可能だ。
 ところで,このフランス大統領の先進国への呼びかけの中に日本があったのには正直言って驚いた。「そうか! 日本は先進国なのか」
 記憶が曖昧なので、心配だが,ジスカール・デスタンはこのとき,「アメリカ、イギリス,西ドイツ」を,次に「日本」を挙げたはずだ。当初,彼はイタリアを入れるつもりはなかったが、イタリア及びその支援国(どこか忘れた)の願いで、G6としたらしい(彼が日本をイタリアよりも優先したことは日本にとっては快挙に映ったかもしれないが,イタリアにとっては屈辱に思えたに違いない)。ぼくの・・・もしかしたら当時の一般の人たちの・・・率直な印象として言うなら,この第一回サミットに日本が参集を呼びかけられた瞬間こそ,日本が真に世界から先進国として自他ともに認められた時だった。きっと外務省はいまだフランス大統領ジスカール・デスタンに感謝しているはずだ。そして当時小躍りして,フランス大統領の別荘に乗り込んだのは三木武夫首相だった。あれは大ニュースだった。
 ちなみに、翌年のアメリカでのサミットでカナダも加わり、G6からG7となり、開催地の順番は当初の呼びかけの順になった。つまり、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア,カナダの順だ。しかし、98年からはロシアが加わり、開催地の順も、ロシアは途中のイギリスの次に入り、結局国連の常任理事国を優先なのだろう、仏、米、英、露、独、日,伊,加の順になった。
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雑感 | 11:15:51 | Trackback(0) | Comments(6)
コメント
はじめまして
はじめまして。
フランス風味の(笑)政治ブログをやっている者ですが、最近こちらを知って興味深く読ませていただいています。

国民の信を失っている国家元首がサミットのような場に出ても相手にされるわけはない、その通りだと思います。サミットを国内人気の浮揚の場と考えているような政治家や政党にはそれもわからないのですね。たぶん日本と日本人はこのサミットで諸外国から憐れみの目で見られたことでしょう。それは麻生氏の罪でもありますが、そのような指導者しかいない政党に政権を持たせ続けた国民の罪だとも思います。

暑いのにさらに暑苦しい話でしたら申し訳ありません。今後もこちらを楽しみにしていますとまずは申し上げたくて書き込ませていただきました。
2009-07-17 金 01:49:34 | URL | 村野瀬玲奈 [編集]
管理人のみ閲覧できます
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2009-07-18 土 15:56:38 | | [編集]
村野さま、はじめまして。

我が拙いブログに遊びに来ていただき,ありがとうございます。おっしゃる通り(貴ブログも拝見しました),今の世の中、腹がふくれるばかりで・・・もちろん私の場合はメタボのせいもありますが(月のお名前をお持ちの村野さまには、無関係と存じます)・・・なにかを「もんじ」にして、ダイエットをはからねばなりません。
これからもよろしくお願いします。
2009-07-18 土 22:44:58 | URL | [編集]
Aiさまへ

ご返事ありがとう。2006年のDVD、観られたそうですね。ほっとしました。なかなかのコンサートだと思います。楽しんで下さい。

フランス研修、有意義でありますように! 秋にお会いできることを楽しみにしております。
2009-07-18 土 23:14:08 | URL | [編集]
こちらこそよろしくお願いいたします
石田先生、これからもよろしくお願いいたします。

一つトラックバックも送らせていただきました。

ところで、私のブログ記事の中でこちらのブログの記事にリンクをはって紹介してもよろしいでしょうか?フランス事情を紹介する記事を中心にいくつか、いずれ紹介させていただこうと思っております。
2009-07-19 日 00:01:09 | URL | 村野瀬玲奈 [編集]
村野さま

リンクの件、どうぞご自由になさってください。
ご覧の通り,ぼくの思いは,コリュシュの提唱したような「resto du coeur(ハートのレストラン)」など、フランスの諸事情を日本に紹介することにあるからです。
海外のことを知ることは,日本のことを知ることでもあります。
これからもよろしく。

ps: 「石田先生」はこそばゆいです。「スキピオ」とでも呼んで下さい。
2009-07-19 日 09:32:16 | URL | [編集]
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