■プロフィール

石田明生

Author:石田明生
ホームページの方もよろしくお願いします。
文学雑感、旅行記、翻訳などを載せています。

■4travel

スキピオの旅行記(写真付き)もごらんください。

■最近の記事
■カテゴリー
■最近のコメント
■月別アーカイブ

■最近のトラックバック
■リンク
■アクセス解析

■ブロとも申請フォーム
■ブログ内検索

■RSSフィード
フランス、日曜営業の是非(2)
8月29日
 もし日曜営業が実現すると、次は24時間営業ということになるだろう。雇用獲得論者たちにとってはどちらもいい理屈かもしれない。だが、ここからエネルギーの膨大な消費の問題やらエコロジー問題やら街の環境問題やら、いろいろ噴出するだろうが、とりわけ恐ろしいのは、町の人たちの生活スタイルや人間関係の劣化が始まることだ。つまり人と人との関係がカサカサしたものになってしまう恐れがある。スーパーを除けば、パリではまだまだ、買い物のとき「つりはいらない」「端数は切る」「これはオマケ」が成り立っている世界だ。そういう小売店が、日本でのように次々大手コンビニチェーンになっていったとしたら・・・


 この心配は、最近のニュースを見て、杞憂ではないことを実感した。
 《日本式コンビニ、上海や香港で成功》
 イトーヨーカ堂みたいな大手は、日本では頭打ちになったコンビニ展開を、海外に求めているというのだ。彼らはおそらく(もちろん資本主義的利益追求以外の何ものでもないが)日本の「良さ」を輸出すると言い訳をするだろう。だが、コンビニチェーンというのは、街や地区の小売り商人を中心とした人の循環する共同体を破壊してしまう。ある街に行って、コンビニの店員に道を尋ねてみるがいい。彼(女)はおそらくその地域のことを知らないだろう(僕は何度か経験している)。当たり前だ、彼(女)は地元の人間ではない。コンビニは地元の共同体に加わらないことによって、その存在意義を見いだしているのだ(近所の人を店員にすると客となれ合う恐れがある)。だから、採算が取れなければ、街(や地元)の都合など意に介さず、さっさと退散してしまうだろう。
 日本の大手コンビニチェーンは、東アジアで成功したあとどこに向かうだろう。もちろんヨーロッパに行きたいに決まっている。すでに何度も試みているかもしれない。彼らは、今まで二の足を踏んでいたが、ヨーロッパに「日曜営業」という布石が打たれたならば、本腰を入れて殺到して来るかもしれない。そして、街のあちこちにある「alimentation(食品)」と書いてある店、アラブ人らしき男がぼけっと立って店番しているあの食料品屋は、いつのまにかコンビニに変えられてしまうかもしれない。

8月30日未明
 グローバル化というのは、資本主義の飽くなき利益追求の道筋だ。そんな資本主義の欲望が頓挫する日をぼんやりと夢見る。ヨーロッパの生活スタイルが逆に日本にもたらされる日だ。この極東の国でも週に一度はいっせいに店が休みになり、静かな日曜日をおくる習慣が根付き、24時間営業のコンビニがなくなり、その代わりに「おばちゃんやおじちゃん」の店が復活する。仕事人間ははやらなくなり、労働時間を減らしたり、ヴァカンスをとったりして、労働のシェアが当たり前になる。国内総生産(GDP)などで、国の価値観を誰も語らなくなるような日・・・
 この駄文を27日に書き始めたのに、のんびりしていたら、いつの間にか30日の払暁となった。
 今日は衆議院選挙の投・開票の日だ。多分予想されている結果となるだろう。その場合、僕の夢は遠ざかるのだろうか、それとも近付くのだろうか。
スポンサーサイト
雑感 | 05:11:28 | Trackback(0) | Comments(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad