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石田明生

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フランス大使館・・・No man's land
 昨日、フランス大使館へ行った。これほど長くフランス語、フランス文学に関わってきたくせに、フランス大使館に行ったのは初めてだった。
 行った理由は,美術鑑賞が目的で,仕事とは何の関係もない。この大使館の建物は今や老朽化し、新たな大使館を建造中とのことで、破壊されることになった。その大使館の建物が消滅するまでの間,人の住み着いていない巨大な空間を現代アートの会場に解放しようという、フランス政府の粋な計らいがあった。
 その展覧会には『ノーマンズ・ランド』と、英語のタイトルがついている。

フランス大使館入り口
ノーマンズ・ランドの入り口、段ボールの門をくぐり,役人のいなくなった大使館に入る。

壁絵
建物はすべて,現代アートの芸儒家達に占領された感がある。

アプローチ
館内へのアプローチ、この雰囲気が不思議を予感させる。



入り口で買い求めたパンフレットによると、この大使館の敷地は,大震災後の1929年にあの作家・詩人にして駐日大使だったポール・クローデルが土地所有者の徳川伯爵と交渉を成立させて、フランス政府のものとなったらしい。
現在ノーマンズ・ランド化した建物は,1957年に当時新鋭気鋭の建築家 Joseph Belmont が設計したものだ。50年代当時のモダニスムを代表していたらしい。そこに、現代の芸術家達が才能の限りを尽くして、まさに縦横無尽に作品を展示しているのは、痛快だしおもしろい。作品は、建物の取り壊しと同時に破壊される運命にあるのだろう。そこに作家達の作品に対する覚悟のほどがうかがえる。

plaplax
plaplaxというグループ(近森基、久納鏡子、筧康明、小原藍の4人)の作品。仕掛けに触れることにより,様々な景色が現れる。ここにフランス大使も足を止めて,仕掛けを楽しんでいた。

plaplax2

松井えり菜
松井えり菜の作品

松井の文
松井えり菜


 三階のトイレはアートに変身し、不思議な空間になっている。

アガト
Agathe de Bailliencourt(1974年生まれ)作・・・彼女は壁や室内、道路や建物、どこにでも線を描く。

便器
キャビネット・ルーム

トイレの鏡
鏡は仕掛けの目玉。見学者をもアートに取り入れる。


佐々瞬(1986年生まれ)は今回のアーティストの中で最年少だ。若い彼が作り上げた作品は、杉の板張りの小部屋と老人の電話の声からなる、団塊世代の幼年時代、いわば彼の親の子供時代というレトロな世界だ。

覗く人
小屋の中から、電話で話す老婆の声が聞こえて来る。その饒舌なしゃべりにはひとり老後を過ごす孤独が色濃い。一つ作られた覗き窓から、つい電話の主を見たくなる。見えるのは、・・・
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美術鑑賞 | 04:46:19 | Trackback(0) | Comments(0)
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