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暗い話・・・死刑執行
 暗澹たる思いだ。この日本を、日本人を思うとき、なんと考えればいいのだろう。
 昨日、千葉法務大臣のもとで死刑執行がなされたというニュースがあった。彼女は元々「死刑廃止を推進する議員連盟」のメンバーだったが、政府の一員として、職責を全うするためだろう、大臣就任とともにメンバーから外れていたらしい。つまり、ご自分の信条よりも大臣という椅子の方が大切だったのだろう。あるいは、死刑廃止表明も信条ではなく単なるポーズだったのかもしれない。まさか、選挙で落選した腹いせに人殺しをしたわけではあるまい。まあ、個人攻撃はやめよう。
 暗澹たる思いになるのは、ネット上に出た死刑廃止か存続かのアンケート結果を見たからだ。それによると以下の通りだった。

 存続93% 廃止6% わからない1%

 アンケート結果も質問の仕方によって、回答が誘導される節があるので、一概に信じることはできないが、大多数の日本人が、死刑存続を望んでいるのは確かだ。死刑廃止への流れはその糸口すら見えない。
 だれかが、死刑廃止の国はそのほとんどがキリスト教の国だ、と言っていた。確かにEUや南米などキリスト教の国が多いが、キリスト教という宗教が死刑廃止の流れを作ったのだろうか。まず19世紀末、チベットでダライ・ラマが死刑を廃止したことが思い出される。20世紀フランスで、死刑廃止を唱えたアルベール・カミュは無神論者だった。また、徹底した非暴力を訴えたインドのガンジーは、もちろんキリスト教徒ではなかった。
 キリスト教の影響下にあるアメリカでは死刑が存在しているのも事実だ。
 死刑廃止の流れは、不勉強でよくわからないが、「悔い改めれば天国に行ける」というキリスト教的な考えからきたのではなく(そうして長い間死刑をして来た)、むしろ、来世を信じない非宗教的な思想の到来とともに起こって来たのではないだろうか。時代で言えば、18世紀の啓蒙主義以降、つまり、フランス革命(反カトリック)あたりからではないだろうか。
 皮肉なことだが、ロベスピエールは最初死刑廃止論者だったと聞いている。あれほど多くの死刑を経験したフランス革命は、死刑廃止を本気で考えたのは確かだ。その流れを変えたのはナポレオンだったらしい。結局フランスは、ヴィクトル・ユゴーなど強力な死刑廃止論者を輩出しながらも、20世紀末まで死刑を存続させた。
 かつて平安時代に死刑廃止を経験したことのある唯一の国日本でも死刑廃止論が定着するのには長い時間がかかるのかもしれない。
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雑感 | 06:00:03 | Trackback(0) | Comments(0)
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