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石田明生

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もうすぐ誕生日
 明日(11/2)は僕の誕生日だ。カトリックで言うところの「万霊節 défunts」つまり「死者の日」に僕は生まれたことになる。だから暦には聖人の名は記されていない。ものの本で調べると、フランス語で Saint Victrin de Pettau という聖者の日だそうだ。ラテン教会最初の聖書注釈者で、翻訳者や注釈者の守護聖人になっているらしい。僕はなんどか翻訳や注釈をしたが、うかつにもこの聖者のことを知らなかった。知っていたなら、見えない聖なる力の後押しがあってもう少しましな仕事ができたかもしれない。残念だ。サン・ヴィクトランがあまり知られていないのは、暦に名前が記されていないのもそうだが、殉教聖者ではないので、派手な最後ではなかったせいかもしれない。でも、これからは意識しよう。
 最近読んだ本で、面白かったのは、田中克彦氏の『ことばと国家』だった。1981年初版だから、もう今から30年近く前に出た本だ。実を言うと、以前買っておいたまま「積んどく」になっていたのだ。
 国家権力による、国語と言う表現のまやかし、「母語」と言わず「母国語」と言わしめた日本という近代国家の性格。フランスブルジョワジーの革命による言語統一という少数言語=母語の人たちへの弾圧、「韓国語」という呼び名の扇情性。田中氏の立場は、自然発生的な民衆の言語の擁護、国家とインテリによる文法という規範・法権力による弾圧への反発だ。
 標準語の強要や方言忌避は、人をいつのまにか取り込む国家の暴力なのだ。
 この岩波新書は、いつ読んでも新しい。
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雑感 | 11:15:31 | Trackback(0) | Comments(0)
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