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石田明生

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富士山
 1月8日(土)、横浜は舞岡公園という野趣にあふれ、それでいてノスタルジックな公園を同僚のお二人と散歩した。空気は冷え冷えしていたが、風はなく青空が広がり、ぶらつくにはこれ以上ないと言うほど快適な天気だった。くっきりと姿を現した富士山は清楚で、高貴で、感動的ですらあった。

富士山
「初富士や 今年の運を 託したし」

 初夢ならぬ初富士を見て、しばし立ち止まり、カメラを構え、今年の幸運を祈りたくなった。富士山は、どなたが見ても、どこから見ても、等並み幸運をもたらすように神々しい。


 舞岡公園は、一歩入ると山道となった。冬枯れの樹木の中、カサカサと音を立てて移動しているのは、大柄のリスどもだ。きっと鎌倉でも増殖している台湾リスに違いない。それでも、生きて、走り回る姿は愛らしく、散歩者の目を楽しませる。

山道
まるで高尾山の山道のようだ。

 この公園には、他に野鳥が相当種いるらしく、定年退職したとおぼしき人たちが、まるでバズーカ砲のようなカメラを田んぼや、あぜ道や、林に向けて、一斉射撃よろしく、シャッターを切っていた。おそらく、定年になって大量生産された団塊世代の人たちに違いない。戦後民主主義と学園紛争の中で育ってきた彼らは、行き着いた先でおもしろい趣味を見つけたものだ。僕の友人のひとりも、二十代のゲバ棒を六十代にはカメラに変えて、野鳥の写真を撮り、年賀状に貼付けて送ってくれる。

バード    ジョウビタキ  パス゜ーカ砲
          カメラマンたち        あぜ道のジョウビタキを狙う。
パズーカ砲(「ゲバ棒を カメラに変えて ピケを張る」)

 この公園には、昔懐かしい関東地方の藁葺き屋根の農家が保存されていた。まだまだ貧しかった頃の昭和が、土間や、納屋とともによみがえって来る。

農家
僕の家は農家ではなかったが、近所の農家でよく遊んだ。
母屋の南側に位置する庭には藁が敷いてあったはずだが・・・
そこで、相撲や馬跳びなどをしたものだった。

縄綯え機
納屋には脱穀機とともに、このような縄綯え機があった。
左の鍔のような二つの入り口に藁を入れると、荒縄によじった。
ちなみに、この機械は川越の「片山製作所」で作られたと書かれている。
それならば、子供の時見た機械と同一のものかもしれない。

水車
水車は横浜の方ならではないだろうか。僕の育った埼玉には渓流のような流れがなかったので、
水車はなかったような気がする。

 この農家(旧金子邸)から、南に1.8キロほど歩くと、舞岡八幡宮があった。さすがこの辺りは鎌倉を思い起こさせる。八幡様と言えば八幡太郎義家で有名だ。義家は石清水八幡宮で元服したとか。八幡様は源氏の守り神でもある。

八幡宮     拝殿
鳥居と社殿、社殿では4月15日お神楽が催される。御幣の柄で大釜の湯を掻き混ぜ、釜の中央から「湯花」を立て、吉凶を占ったことから「湯花神楽(ゆばなかぐら)」と言われるようになったそうだ。

 さて、八幡宮をあとにすると地下鉄の舞岡駅はすぐ近く。我々一行はそこから地下鉄に乗り、弘明寺(ぐみょうじ)駅で降りて、食事をした。お寺弘明寺の参道にあたるのだろうか、昔ながらの商店街がアーケードの下で軒を連ねている。その中のフランス風レストラン(名前も知らない)に入った。このレストラン、完全なフランス料理の店ではない。というのも、カレーライスやスパゲッティーなど、いわゆる洋食屋的なメニューもそろっているからだ。残念なことにフランスパンの棒パンを「バゲット」と書かず、「バケット」と表記していた。ちなみに、ライスならぬ「バケット」は300円以上という高価な(というのもフランス料理のレストランなら無料で食べ放題だから)値段がついていた。シーフードグラタンは1100円くらい、カツカレーは900円台とみな結構いい値段だ。壁に「リエッテ:630円」と書いてあるのが気になり、というのは、フランス語ではリエット rillettes というので、もしかしたらイタリア語かなと気になったからだが。イタリア語のわかる同伴者の先生に聞いたが、どうもそうではないらしい。つまり、表記間違いと言うことか。それでも僕は、そのリエットを注文した。もちろんバゲットが付いているかどうか確認はしたが。リエットとは、パテに近い食べ物で、いわゆる練りもので、パンに付けて食べる、前菜にあたる。フランスのパン屋ではサンドウィッチになって売っている。ビールやワインと合って、うまいものだ(この時ビールを注文した。ワインはあまりに高すぎた!!!)。
 さて、食後、京浜急行の「弘明寺駅」に行くついでに、お寺弘明寺を見学した。このお寺は、どうやら観音様が有名なようだ。

弘明寺     本堂
弘明寺階段と本堂

 この弘明寺のすぐ近くに、京浜急行の駅はあった。同僚の方の説明によると、京浜急行の軌道はJR等のふつうの軌道より広い、つまりフランスなどヨーロッパと同じ「標準軌(1435mm)」だそうだ。と言うことは、新幹線も通ることができるというわけだ。ちなみに、日本のふつうの線路は狭軌(1067mm)を採用している。
 また、この京浜急行の車両を動かすモーターはドイツのシーメンス社製を使っていると、教えていただいた。「立ったままでいると、まるでパリのメトロ並みの加速と揺れを味わえますよ」と同僚の先生。
 そこでいい年をして、座れるにもかかわらず、立ったままパリのメトロ体験をする。確かに、確かに、JRの車両のようにグン、グンとではなく、グググーと加速される。そのために横揺れもなかなかのものだ。
 こんなふうにして、今日も一日が過ぎた。
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プロムナード | 14:34:04 | Trackback(0) | Comments(0)
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