■プロフィール

石田明生

Author:石田明生
ホームページの方もよろしくお願いします。
文学雑感、旅行記、翻訳などを載せています。

■4travel

スキピオの旅行記(写真付き)もごらんください。

■最近の記事
■カテゴリー
■最近のコメント
■月別アーカイブ

■最近のトラックバック
■リンク
■アクセス解析

■ブロとも申請フォーム
■ブログ内検索

■RSSフィード
危険な歩道橋
 さてまた地震話が続く。
 昨日テレビで地震専門家なる人が、東京で地震が起こった場合の被害状況および対策について解説していたが、これを聞いていて思わずなっとくと膝を打ったことがあった。
 第一に専門家によると向こう30年で東京が地震に見舞われる確率は70%だそうだ。この70%という数字は、M7の直下型地震がいつ起こってもおかしくないことを示している。年内かもしれない。今月かもしれない。明日かもしれない。それほど確からしいのだそうだ。そして、最悪の場合の被害状況がテレビ画面に次々と現れた。死者の数、倒壊家屋数、経済損失等々、見ていると、僕は絶対に生き残れそうもないな、とひどく悲観的な気分なってしまった。ニュージーランドでもそうだったが、一分一秒の差で、どこにいるかでどうやら決まってしまうようだ。僕の場合、寝ている時に襲われたら、絶対に駄目だろうな。何しろ狭い寝室のことだから、横たわった僕のすぐ横に重たそうな箪笥が立っている。ここに横になっている時間は約7時間ほどだから、地震にあう確率は24分の7ということになる。それなら、寝ているとき以外はどうだろうか。仕事に行っている時と、家にいる時ではだいぶ事情が違うな、なんて考え出したらきりがなくなり、だんだんどうでもよくなっていくから不思議だ。結局は受け身の体制で運を天に任せて覚悟しているしかないということか。


 とはいえ、もし起きた場合の行政や消防・警察等の準備、避難場所の確保とそこまでの経路の確認等は、地震専門家の人たちが言うように万全の体制が欲しいところだ。地震発生後の迅速な救助活動は、運とか天の問題ではないからだ。
 専門家の人が、都会の路上で地震にあったとき特に注意しなければいけないと指摘したのは、道路にかかっている歩道橋だ。地震発生時に、道路をまたいでいる歩道橋というものはひどくもろいものだと言う。言われてみれば、なるほどとなっとくする。橋の途中絶対に橋脚がないからだ。ないに決まっている。あったら、交通の邪魔になる。専門家によると、そのために地震の際ほぼすべての歩道橋は落下すると考えた方がいいそうだ。橋の下を避難場所にするなど論外だが、歩道橋の最大の問題は、路上に次々落下したとき、後の救出活動の邪魔になるということらしい。救急車や工事車等の車両の通行の妨げになる。現在、幹線道路の歩道橋を取り除く作業がなされているという話だ。
 このとき僕が、したりと膝を打ったのはご想像通り。僕は歩道橋反対論者だからだ。以前のブログでも書いたように歩道橋は車優先社会の産物であり、身障者や老人など弱者の敵対物であり、公費の無駄遣いの典型なのだ。地震大国の日本だからこそ、歩道橋の無用の長物ぶりが浮き彫りになる。冗談ではない。こんなものに、どうして税金を使うことができるか。
 ちなみに、地震のニュースを見ておわかりでしょうが、クライストチャーチの町に歩道橋はない。そう、歩道橋はきわめて日本的なもの、戦後日本の(環境・弱者を無視して車を優先した)ゆがんだ経済発展の原動力だった。
 テレビの画面上では歩道橋撤去の話が終わった。すると司会者は「それでも歩道橋は利用者に便利ではありますが・・・」と消え入るような声でつぶやいた。あの自信のなさはなんだ。どうして、あの時、歩道橋無用論に話が及ばなかったのか。残念でならない。
 思い出した。そのときの司会者は「小倉某」とかいう名前だった。
スポンサーサイト
雑感 | 18:29:36 | Trackback(0) | Comments(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad