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石田明生

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読書好きのJR職員
 一昨日だったと思う。例のごとく朝食をとりながら「朝ズバ」というニュース番組を見ていたら、ビックリする一報が届いた。なんと、北海道のJR線の車掌が勤務中に読書をしていたというのだ。もちろん職務怠慢というわけだ。そのニュースを紹介していた若い司会者は車掌が読んでいた(のと同様の)文庫本をわざわざ視聴者に見せてくれる念の入り用だった。ちなみにその本は宮本輝著『ドナウの旅人』上下だった。
 『朝ズバ』という番組は全国放送と思われる。そんな番組で、あたかもJR職員が車内で強姦でもおかしたかのような、あるいは運転手が居眠りをしていたかのような、きわめてニュース性の濃いニュースが来るのならわかるが、なんとそのニュースとは田舎の列車の車掌が勤務中に読書をしていたという職務怠慢のニュースだったのだ。この国はよほど平和な国なのだろうか。他にニュースはなかったのだろうか。
 もちろん、勤務中に読書をするという車掌の職務怠慢は咎められるべきことだ。しっかり仕事に専念して欲しい。けれども、それは全国版の人気番組で流すほどの「咎」だろうか。


 驚いたことに、翌日の毎日新聞朝刊にそのニュースが掲載されていた。「朝ズバ」のやり過ぎのことではない。件の職員の職務怠慢のニュースのことだ。「つい、続きが気になって読んでしまった」とその哀れな職員は答えていた。
 もう一度言うが、読書をしてしまったという職務怠慢は、全国ニュースに値するだろうか。この怠慢のつけはなんだろう。停車駅の言い忘れ、発車ベルの押し忘れ、乗降扉の閉め忘れ・・・どれも問題だが、そのいずれも乗客に直接的な危険をもたらすものではない。また、車掌室で裸になったり、飲み食いをしたり、知人友人を連れ込んだりするほど見苦しいものでもない。もちろん、職務怠慢については厳重注意した方がよい。しかし、テレビや新聞の全国版で流すほどのニュースだろうか。
 ここには、「みせしめ」のような不気味さを感じる。完全な風紀、規律を重んじる遊びのない時代に突入しているという不気味さ。ほんの軽い咎も大げさなニュースにして、他のものに知らしめるという不気味さ。いやしくも公人たるもの一挙手一投足もあだやおろそかにするまじという、何となく戦前の時代のような不気味さ。こんな不気味さがじわじわと今という時代を覆っているようだ。
 人間には、どこかで遊びが必要だ。「遊び」とは、車のハンドルにある、少し自由になる「遊び」のことだ。あの「遊び」がなければ、車は運転手のほんのわずかな動きにも反応して、危険きわまりないものになる。
 今回のニュースは、その「遊び」さえもなくしてしまおうという、不気味さを感じる。ちなみに、みのもんたなる人物はその件に関してなにも発言しなかった。彼は、番組中時々飲酒のことを持ち出して、その「遊び」の部分も演出しているのだが・・・
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雑感 | 06:24:14 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
テレビに「やくみつるさん」が出ていたので、何気なく検索してみたらこちらに!
(最近、やくみつるさんがマイブームなんです)

何気なくアチコチクリックして読み進めていく内にホームページも覗いてみる事に。
旅行の様子を最後まで読んで満足しました@@w
どっぶり長居させて頂きましたので足跡をペタペタ。
お邪魔しました^^
2011-11-28 月 22:43:55 | URL | みっち [編集]
Re: タイトルなし
みっちさん、こんにちは。
遊びにきてくださり、ありがとう!
2011-11-29 火 22:44:51 | URL | 石田明生 [編集]
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