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石田明生

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幼なじみの奥様からのお手紙
 前回載せた「幼なじみの訃報」を、厚かましくも、その幼なじみの茂夫ちゃんの奥様に手紙で送った。突然のことで、まことに失礼だったにもかわらず、奥様は翌日、ご返事を便箋三枚に渡ってしたためてくださった。
 お手紙は、茂夫ちゃんの幸せだった人生、お幸せだっただけに短すぎた人生を簡潔に表現なさっておられ、さらに、先の五月に家族旅行をしたときにお孫さんたちと一緒に撮った写真が同封されていて、あらためて幼なじみのナイス人生を感じ取ることができた。
 その心温まるお手紙は、ワープロ書きではなく、手書きで書かれておられるので、もしかすると、この便箋以外に原稿はないのではないか、と、文章のもったいながり屋(長い手紙は常に複製または下書きを取って置くもったいながり屋)はつい考えてしまった。こんなすばらしい手紙を、机の引き出しの中に眠らせてしまうなんて・・・
 そこで昨日、再度厚かましくも、奥様に電話して、このブログに掲載する許可をいただいた。
 以下の通り。


拝啓

心のこもったお手紙ありがとうございます。
茂さんの幼年期、思春期を明夫さんと一緒に楽しく過ごしていたことが目に浮かぶようで。茂さんは近くにそんなお友達がいて本当に幸せだったんだなと思います。
私と茂さんも、半年茂さんがお兄さんで、夫婦というよりは一番何でも話せる気の合った友達のようでした。
困ったことがあれば、すべて茂さんが解決してくれたので、すっかり依存症になってしまいました。これから独り立ちしていかなければ、と思うのですが、今は淋しくて仕方ありません。
茂さんは4年前に肺ガンが健康診断で見つかり、頭にも転移していたので、抗ガン治療になりました。
髪の毛がすっかり抜けてがっかりしていましたが、ガンの方は落ちついていて、今年の5月まで、病気のことをすっかり忘れてしまうくらい楽しく元気にしていました。6月に入って、腰に痛みを言うようになり、食べられなくなりました。背骨への転移が見つかり、6月18日に入院しました。
歩いて入院したのですが、それからは進行が早くて早くて、本人は退院するつもりでしたが、かないませんでした。
「退院祝いはあそこでするよ」とか「車の免許の書き替えに行かなくちゃ」と、前向きで、無理して食べようとしていました。きっと残していく私達のことが心配で仕方がなかったんだと思います。
入院していた病院は、次男が看護士をしている病院だったので、心強かったと思います。痛かったのに他の看護士さんたちとハイタッチなんかして、声をかけられると、楽しそうにおしゃべりしていました。茂さんらしいなと思いました。
子供が小さい頃、「パパとママどっちが好き?」と聞くと、3人とも即答で「パパ」と答えて、茂さんはおいしい所だけとって、ずるいと思ったものです。
夏の家族旅行は結婚してから去年まで1回も欠かした事がなく、人数が増えていって、14人で出かけていました。
孫たちも「茂ちゃん」「茂ちゃん」と、大好きで、赤ちゃんの時のお風呂は、茂ちゃんの担当でとても上手だったんですよ。
今年の夏の旅行はキャンプにしようと場所も決定し、予約もとれました。茂さんも楽しみにして、それまでには退院すると頑張っていました。

私達も、茂さんの怒った顔、1回も見たことがありません。
いつも優しくて、話が楽しかったです。
子供たちも、反抗期もなく、ずっとパパのことが大好きでした。
これからは、パパのことを見習っていくんだと思います。

茂さんも、明夫さんには参列してもらいたかったと思います。
茂さん、怒っているかもしれません。ゴメンネ
本当に申し訳ありませんでした。

優しいお手紙、ありがとうございます。

PS :
小学校の時の市長さんからの表彰状、今、家宝で、とってあります。
5月12日、次男の家族と長瀞へ出かけた時の写真です。

※               ※               ※


 これが、いただいたお手紙の全文です。なお、手書きの手紙特有の、句読点代わりの文字間の間(ま)は句読点にし、会話を示す記号に " " が付いていたが、「 」に直しました。それ以外は文に手を入れていません。

 茂夫ちゃんのご冥福を祈ります。また、奥様のご健勝を重ねて祈念します。お子様たちのご活躍を大いに期待できるのは、心強いかぎりです。
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日常スケッチ | 11:59:44 | Trackback(0) | Comments(0)
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