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石田明生

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パリ東駅の怪
 二日目の朝、重い荷物を持ってパリ東駅に到着する。これから、ヤドカリのように荷物を背負って、いや、ロバのように荷車を転がして、約10日間の旅に出る。7時頃駅に着いたが、パリの朝は、時差のせいもあるがもったりとしてなかなか明るくならない。
 ストラスブール行きTGVは8時25分発、まだ余裕がある。東駅のまわりにパン屋かスーパーでも開いてないかと思い、スーツケースをころころ転がしながら、見て回ったが、見つからなかった(あとでわかったが、駅の地下にスーパー「カジノ」があった)。仕方がないので、駅構内にあるBrioche doréで、クロワッサン、ショソン・オ・ポンム(一種のアップルパイ)、ブドウパンを買い、駅のベンチで食べた。出発30分前に、妻がトイレに行った。パリのどの駅でも例に漏れず有料トイレで、50サンチームだった。妻は、1ユーロコインを入れて、おつりを待ったが、おつりが出て来ない。どうしたわけかと、悩んでいると、何人かの日本人旅行者が、このトイレに慣れた感じでやすやすと利用している。つりの出ないわけを尋ねると、驚いたことに、つりは隣にあるパン屋「ポール」でパンを買う足しにしなくてはならないらしい。だからトイレは1ユーロコインしか受け付けず、そこでつり代わりのチケットを抜き取り、そのチケットを持ってパン屋に行く仕組みだと言う。

パリ東駅



 パン屋のポールめ、なんとせこい商売をはじめやがってと憤慨しつつ、といっても使わないのも悔しいから、そのレシートを見せ、一番安い菓子を買おうとした。ところがなんということだ。そのチケットが2.5ユーロ分たまらないと使えませんと、涼しい顔をしている。ということは、5回そのトイレを利用しなければ使えないではないか。通りすがりの旅人では、どうしようもないではないか。有料トイレ1ユーロとなると、さすがに高い。
 ポールめ、生理現象を商売のダシにするとは。うまいところに目をつけたと言えば言えなくもないが、腹立たしいかぎりだ。それから以降、断固ポールでパンを買わなかった(例のチケットを帰国一週間後にしっかり読んだら、この駅のレストランや店、どこでも使えるらしいことがわかった。ポールひとりの問題ではないようだ)。
 ぶつぶつ文句を言っているうちに、TGVはひた走りに走り、どこにも停車せずに、たったの2時間20分ほどで、ストラスブール駅に着いた。

ストラスブール駅


 噂には聞いていたが、ストラスブール駅の斬新さには目を見張るものがある。古い石の駅舎を壊すことなく、ガラスで覆って保護しつつ、建物の芸術性を高めている。これなら、町のセンスに大いに期待できるというものだ。
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その他 | 10:12:50 | Trackback(0) | Comments(0)
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