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石田明生

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低投票率の改善策は? くじ作戦の勧め。
 四月二十日の投票の選挙について書くのだから、だいぶ前のことになる。書こう書こうと思っていて、忙しさにかまけていたら、いつの間にか今になってしまった。たいしたことを言う訳でもないのに、このていたらくは実に情けない。
 なんてことはない。
 四月の中旬に練馬区のある駅で降りて町を歩き始めと、変なおじさん、失礼! ティッシュペーパーを配っているにしては変わっているという意味で「変なおじさん」と言ったまでで、見た目はむしろまじめそうで堅そうなおじさんたち・・・漫画カフェやなんとかパーラーのティッシュ配りの茶髪のお兄さんとは似ても似つかない・・・が、通りすがりの人たちにティッシュペーパーを配っているではないか。これは珍しいと思い、もらい受けようと近寄ると、「四月二十日は投票日です。よろしく」と声をかけて、ティッシュを手渡している。
 要するに、変なおじさんたち(失礼!)は練馬区の選挙管理委員会の人たちで、投票率をあげようと、街に出てキャンペーンをしていたのだ。ご苦労なことだ。僕は埼玉の人間なので、選挙権がないと言って、いただいたものを返却するほど、律儀ではない。花粉症で鼻と目がぐちゃぐちゃの折りも折り、ありがたくいただいた。


 それにしても、投票所に足を運んでもらうために、街頭でティッシュペーパーを配るなんて、本当に不思議な国だ。いったいどうなっているのだろう。もしかすると、これは練馬区だけのことではなく、ろくな争点のない、平和な町の選挙なんてみんなこうなのかもしれない。この前の都知事選ですら、50%に達せず(46.14%)、史上三番目の低さと低投票率が話題になった。投票率が50%に達しない選挙とは何だろう。というのも、当選者はその50%以下の投票のそのまた5・60%を得票するのがいいところだろうから。要するに、当選者を指示している票は全体からするといったい何パーセントになるのか。
 その後の大阪市長選にいたるや、もう選挙とは言えない低投票率だったのは記憶に新しい(23.59%)。こんな諸事情からすると、練馬区の選挙管理委員会が危機感を抱いたのは無理もない。投票率の低さは、町の恥さらしだというわけだ。どうしたら区民の皆様に、投票所まで足を運んでいただけるか、鳩首を重ねたに違いない。その結果が、管理委員総出のティッシュペーパー配り(頼まれた方もいたかもしれない)というわけだ。おそらく、安価でたやすい手段は他に浮かばなかったのだろう。
 ただこれだけは言えるかも。おそらくティッシュペーパーには、それほどの威力はなかったであろうということだ。というのも、気になる投票率は31.68%という、見るも無惨なものだったからだ。もっとも管理委員の方は、31%以上になったのは、ティッシュペーパーのおかげで、それをしなければ、30%以下になったかもしれないと言うかもしれない。しかし低投票率の問題は、ティッシュペーパーなどという小手先のことでは解決できない、もっと根本的な方策が必要と思われる。
 将来、国民総番号制になれば、ネットで投票ができるようになるかもしれない。ネットで投票できれば、投票所まで足を運ぶ必要がないし、天候に左右されることがなくなる。だがその場合、秘密投票の原則をどこまで保持できるかが問題となるだろう。何番の人が誰に投票したか痕跡が残るようではまずいし、同じ人が、複数の番号を利用するようでも困る(指紋などを読み込み、投票するということになるか)。パソコンを持っていない人の問題も出てくる。しかし、そういう人は投票所に行けばよいのでは。
 とりあえず今、緊急の改善策は?
 いくら安価とはいえ、ティッシュペーパー代という出費などせず(税金の無駄遣いだ)、逆に投票しない選挙民から、投票義務違反として、罰金をとるのはどうか((納税の上乗せという形がよいのでは)。それなら、ティッシュペーパーを配る代金くらいすぐに稼げそうだ。だが、「立候補者に妥当な人物がいないのに、投票できる訳ないだろう。それで罰金とは不当だ」と非難ごうごうとなるかもしれない。そういうひとには、投票所で×マークでも書いていただけばよい。×マークは立派な意思表示だから。それよりも、投票した人にご褒美として引き換えに宝くじの券を一枚進呈したらどうだろうか(一枚200円だそうだが、選挙用に半額にしてくれないかな)。何万何十万の人たちが投票すれば、必ず大当たりが出るだろう。その宝くじの資金をどうするかだって? いたずらにティッシュを配っているのだ。そのくらいなんとかなるのではないか。だめなら、罰金制度と併用にすればよい。そうなると投票率は上がり、罰金が減って資金が足りなくなるのではないかと心配の向きもあるだろう。しかし、宝くじの買った枚数が増えるということでもあるから、大当たりの確率が俄然高くなる。当たれば、税収として町もおこぼれにあずかれるというものだ。もう一つの提案としては、宝くじに頼らず、市や区が独自にくじを作るという方法もある。そうすれば一枚の券の値段をティッシュ並みにすることができる。が、当たりの商品もささやかなものになるかもしれない。自転車や電気製品、もしくは地元での買い物券が妥当か。それは罰金制度の有無にも、罰金の金額にも依るのだが・・・
 罰金という考え方は、選挙が国民の権利だという当初の考え方を、国民の義務と転換することによる。高額納税者のみの、あるいは男性のみの制限選挙から、普通選挙、男女平等の選挙へと権利を勝ち取ってきた歴史は、それがいったん達成されると、こんどはその権利が義務になるという皮肉な歴史でもあるのか。

DSCN9984.jpg

ティッシュペーパーにはこのようなミニ・バンフレが入っていた。
気のせいか、ねり丸の目に涙が・・・(練馬には「ねり丸」がいたとは驚き。)

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オピニオン | 11:55:29 | Trackback(0) | Comments(0)
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