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石田明生

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この春、見つけたイリプシメ
 この春の旅で、音楽に関する最高の収穫は、シンガー・ソングライターのイリプシメ HIRIPSIME を見つけたことです。
 それは偶然でした。BHVのCD売り場で、さらさらとギターの美しい音色と、流れるようなフランス語が聞こえてきました。最初はそれほど気にもならなかったのですが、3曲、4曲と聞いているうちに、誰の曲かひどく気になり、居ても立ってもいられなくなり、カウンターのお兄さんのところに行って尋ねました。すると「ヴォワラ」と、CDのジャケットを見せてくれました。
 そこには、女の子の写真と HIRIPSIME という文字がありました。

イリプシメ.JPG
ジャケットの表紙


《次のURLをクリックすると「Tu me manques あなたが恋しい」を聴くことができます》
http://www.youtube.com/watch?v=SH0CXnQEN4I


 値段は13.99ユーロとあります。
 この値段を皆さんはどう思うのでしょうか。僕にとっては、実を言いますと高い部類に入ります。僕が探して(安いのを)買うのは一番安くて6.99ユーロ、次が9.99ユーロです。どういうわけか、フナックでもBHVでもこの値段の付け方は同じです。

 流れるようなアコースティックギターの響きと、これまた流れるようなフランス語を聞いているうちに、どうしてもこのイリプシメという不思議な名前を持つ、女の子の曲が欲しくなりました。
 そして今、すっかり彼女の音楽世界にひたりきっています。

イリプシメ2.JPG
裏表紙

 今、イリプシメの歌が、部屋いっぱいに流れています。アップテンポというのでしょうか、思わず身体が自然にリズムをとってしまう、そんなメロディーが、美しいフランス語の音と溶け合っています。フランス語はフランス語です。美しいも何もありません。ただ、彼女の歌作りが、韻と繰り返しの妙が絶妙なのです。ですから、何の変哲もないフランス語が、ギターの音色と相俟って、美しく響くのです。

 では彼女はどんな歌手なんでしょう。ホームページのURLがありましたので、さっそくアクセスしました。すると・・・

 名前からしてフランス人やドイツ人、アングロサクソンなどではないなと思っていましたが、彼女がアルメニア人とは思いませんでした。アルメニア人と言えば日本でもお馴染みのシャルル・アズナブールがいます。しかし、年代が違うから当たり前でしょうが、メロディーは全く異質です。詩のテーマはアズナブールが様々なテーマを歌っていますので、重なる部分もあるかも知れません。
 このアルバムは『Portes 扉(ドアー)』というタイトルがついています。
 この「扉」は一曲目のタイトルでもあります。《家に帰ってきたら、私の心に突然、理由もなく、こんなふうに/なぜだかわかんないけど、家の扉を変えたいっていう気持ちが沸き起こったの》歌詞は、こんなふうに始まり、彼女の想像世界に引き込まれます。
 また「お日さま天使」という曲は、《お日さま天使が/私の眠りの中にやってきた/にこりと笑ってこう言うために/私が目を覚ます、おおいなる時間だと/天使は私を白馬に乗せた・・・》
 「たんすの整理をした」はまさに《たんすの整理をした、家中徹底的に/・・・/でも、あなたがくれたあの愛が、今晩みつからないの》

 つまり、何気ない日常性、女の子の何気ない生活、そこから果てしない空想(想像)世界が広がるのです。
 また「夢遊病者」では、《私、生まれつき夢遊病者、歌いながら、ふらふら歩く/ちょっとブルース過剰で、メトロの通路を/キップも荷物もないまま、歌い、乗り回る》
 《私はマリオネット》では、マリオネットである自分から日常に入る。
 つまり、この二曲は非現実から現実・日常へと私の世界は展開します。
 これを流れるように、ダイヤモンドがキラキラ光りながら転がるように歌うのです。

 彼女はもともとヴァイオンをしていましたが、思春期あたりからギターを始めたそうです。HMVあたりにも販売されているそうです。どなたか耳にされることを。
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ポップ・フランセ | 14:55:53 | Trackback(0) | Comments(7)
コメント
有難うございます!
Scipion先生
MD有難うございました。ご著作もあわせて有難うございます。
今、聞きながら書いていますが、Scipion先生が書いていらっしゃる以上の表現が見つかりません...
フランス語のわからない者でも、ことばを聞いているだけでうつくしいですね。

ところで、昨日とあるところで「世界でいちばん不運で幸せな私」という映画(原題がたしか jeux d'enfants)のDVDを見ました。
けっこうすごい映画だったのですが(日本風にいうといわゆる「心中もの」ですね)、
もし御覧でしたらご感想お聞かせくださいませ。
主役ふたりは美男美女でした。
ブログで見ると賛否両論というか、わりと否定的な意見が多いようですが
フランス人にはああいうの、受けるのでしょうか...? 気になっています。
2007-04-25 水 16:37:39 | URL | koharu [編集]
 koharu さん、こんばんは。今年度もよろしく。
 月曜日は、フランス人の先生とお昼を過ごしています。
 この度の拙文を読んで下されば幸いです。
 Jeux d'enfants という映画を、不覚にも見ておりません。「心中」ものですか。どうですかね。フランス人が作ったのですから、なにかあるのでしょうね。機会があれば見たいと思っています。

 話は変わりますが、どなたかフランス語会話を勉強する方はおられませんか。というのは、神保町でフランス語教室を開いた、フランス人の友人(紳士、40歳くらい)がいるからです。ファミリーな雰囲気でコーヒーを飲みながらの会話の授業です。
では、失礼します。
2007-04-28 土 20:54:21 | URL | スキピオ [編集]
「セミとスタンダール」も
拝読しました。
物理的なリアリティでなく心情的なリアリティというのも、
確かに--というよりむしろそのほうが?--説得力のあるリアリティなのかも、
と思いつつ、面白く勉強させていただきました。

今年度の水曜日は午前午後通しの先生がおいでにならずさびしくお昼を食べています。
(しかも2時間目が受講者ゼロで空きになってしまいました...)

フランス人の方の生徒さん、見つかるとよいですね。
2007-05-02 水 19:14:34 | URL | koharu [編集]
koharu さん、こんにちは。
そうですか。今年度は2時間目に受講者はいませんでしたか。残念ですね。なんとかならないものでしょうか。
「セミ」を読んでくださり、ありがとうございます。
今年の連休は、ブログにも書いたように、東京散歩くらいでしょうね。というのは、先日突然僕のパソコンが壊れて(というより、崩壊して)、急遽6万円なりで中古パソコンを買い、必死に格闘していたからです。今日あたりからやっと使えるようになりました(「東京散歩」を初めて作成しました)。
では、失礼します。
2007-05-03 木 16:38:07 | URL | スキピオ [編集]
セミといえば
Scipion先生
こんにちは。
先日、スペインの小説を読んでいたら
「セミと蟻」のたとえが出てきました。
やっぱり、セミ、なんですね。

大統領選挙も終わりましたね。
結果は、予想どおり?でしたでしょうか?
2007-05-16 水 19:15:49 | URL | koharu [編集]
koharuさん、お久しぶりです。
去年だったか、友達と『世界で一番不運で幸せな私』を観に行きました。
でも私にはつまらなかった(良くわからなかったと言うのが本当かも)のでほとんど覚えていないです。ごめんなさい。
フランスの映画はたいていは好きなのですがね。
幼い頃の幻想でしたっけメリーゴーランドのオモチャを二人で見ているシーンは覚えています。
主役り二人が美男美女だったことすら覚えていません。
美男子好きな私なのでたいていは覚えているはずなのに。
scipionさんが観たらまた違う感想になるでしょうね。
koharuさんの書き込みを見て、そういえば心中ものみたいだったと思い出しました。
2007-05-16 水 19:37:25 | URL | コクリコ [編集]
koharu さん、こんにちは。
 なんだか突然、コクリコさんが登場して面食らったかも知れません。僕がその映画を見ていなかったものですから・・・

 そうですね。スペインでは、蝉が鳴いているでしょうね。そして、イソップの寓話も「キリギリス」にする必要がなかったでしょうね。

 大統領選の翌日でしたの、毎週顔を合わせるフランス人の先生に開口一番、「サルコジが勝ちましたね」と言いましたら、「予想通り、予想通り」と一人うなずいていました。もしかしたら、とは思いましたが、やはりでした。
 ではまた・・・
2007-05-17 木 18:42:14 | URL | スキピオ [編集]
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