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石田明生

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あと一日
 長かった春学期も明日一日だけとなった。先が見えたという思いだが、採点の山と、その結果当落線上にいる学生のことを考えるとまだまだ気が重い。

 先日は、おもしろいことがあった。半年ほど前になくなったHさんの追悼集のことだが、執筆を頼まれた僕は、彼の葬式の後このブログに書いた文章をそのまま掲載することにした。Hさんと奥様との出会いと結婚について書いたので、奥様から許可をいただいたからだ。この追悼集、今編集委員の人たちが鳩首会議を開いて、中身の査定をしているらしい。
 というのも、僕のその思い出の文章に、「待った」がかかったと、編集責任者から言われたからだ。彼女(というのもその人は女性だったからだ)の言うには、問題が二点あるらしい。一点は、Hさんご夫婦の結婚の顛末の部分で奥様に対して個人的なことを勝手に書いてはまずいのではないかということ。これはしかし、奥様から許可を得ていると言うと、びっくりした様子で(なんでびっくりしたのだろうか、当然ではないか。それとも僕を見くびっていたのか)、その問題はないということになった。


 あとは、二点目の、Hさんが教え子と結婚したということをあからさまに表現されていること。大学としては、教師と教え子の、たとえ不倫でなくとも、恋愛・結婚を表面に出したくはないのだそうだ。
 というわけで、そこをなんとか書き直してくれないかという依頼を受けた。僕は、それに対して、創作はできないし、題名『Hさんのロマン』からもそれを書かなければ、思い出そのものがぼけてしまう。と答えた。
 結果、「僕の原稿を没にしてください」とお願いした。相手の先生は「なにもそこまで」と言いたげな顔をし、かつ驚いた様子だったので、「この原稿はもとよりこの追悼集のために書いたものではありませんから、掲載していただかなくとも結構です」と言って、衝撃を和らげた。本当にその通りだ。
 この話で、おもしろかったのは、このことをなによりもHさん本人に話したくなったことだ。「Hさん、君の思い出話、掲載を断られたよ。何がいけなかったと思う? 君と奥様との出会いが教師と教え子の関係だったからなんだ。ねえ、どう思う。君たちのすてきな出会いと結婚は隠蔽されるべきと判断されたんだ」
 Hさん、泉下でこれを耳にして、きっと笑っているね。「そういうところなんだよ、大学ってのは。固いんだから・・・」
 以前の記事は以下のURLで、

http://scipion.blog60.fc2.com/blog-entry-560.html#more
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その他 | 04:58:49 | Trackback(0) | Comments(0)
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