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石田明生

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夏の悲劇
 今年1月の、小保方さんによる楽しい(るんるんの)STAP細胞発見のニュースから半年、こんな悲劇が待っていようとは・・・
 言うまでもなく、京大の笹井氏のことだ。理研の同僚たちに言わせると「彼の死は、世界の科学界にとっての大変な損失」らしい。そういう人物を死に至らしめたものはなんだろうか。彼はなぜ過ちを犯したのだろうか。以前ここに、ニュースで「小保方さん」と呼ばれているうちはよいが、「佐村河内氏」のように、「氏」と呼ばれだしたら問題だと書いたことがあるが、本当にその危惧が的中してしまった。その小保方「さん」の心中を思うと、不安になる。


 そんなニュースも、佐世保の少女殺人事件のさなかにあっては、今ひとつインパクトがないのも当然だろう。なにしろ、加害者の少女の動機は、「人を殺したかった」「解剖をしたかった」というのだから前代未聞だ。まるで猟奇殺人を扱ったホラー映画並みではないか。市の教育委員会では「命の大切さ」という言葉を金科玉条のごとく用いて、事に当たっているようだが、そもそも人間の、というよりも動物の命の営みの中には「他に対して命を尊重する」という本能が組み込まれているはずだ。もっとも、その本能が一番弱いのは動物の中で人間かもしれない。ファーブル氏に訊くまでもなく、同種どうしの殺し合いということになると、人間の右に出るものはいないのは周知のことだ。何しろ、そのためにありとあらゆる兵器を開発してきたのだから。
 とはいえ、むごたらしい死体に思わず目を背けるのは、死に対する嫌悪が醸成されるような遺伝子があるからではないだろうか。死体が腐敗し、その腐敗に不快感を感じるのも死に対する恐怖や嫌悪を誘発するためだろう。想像力をちょっと働かせれば、自分がそのようになるのを嫌がるだけではなく、他者に対しても同様に感じることができるはずだ。
 ところが、逆に、そういう死体を見たい、触れたい、作りたいと思う人が世の中にはいるのは確かだ。が、たいていはそのような欲望を抑えつつ、長じて解剖学者になるのが普通だろう。そのような人が、人間社会に必要なのはいうまでもない。
 今回の少女は、常人にはない、その恐ろしい好奇心を研究の道にどうして生かせなかったのだろうか。返す返すも残念だ。立派な法医学者になれるかもしれなかったのに。
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雑感 | 07:09:15 | Trackback(0) | Comments(0)
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