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『バベルの学校』(Julie Bertuccelli監督)
 映画『バベルの学校』(ジュリー・ベルトゥチェリ監督)を見る。
 パリ10区にある中学校、そこの「適応クラス」に集まった24人の中学生が主人公だ。「適応クラス」とは、様々な理由でフランスにやってきた移民の子供たちがフランス語を集中的に覚えるクラスだ。ある程度のフランス語能力を身につけないと、リセ(高等学校)に進むことができない。驚いたことに、その24人は20の国から来た子供たちだ。セルビア、ブラジル、アイルランド、ウクライナ、モロッコ、ギニア、セネガル、中国、エジプト・・・

https://www.youtube.com/watch?v=j7Df_3TcbNU


 そうだ、「バベル」とは様々な言葉が行き交い、通じないさまを表わしている。そのバラバラの子供たちが、一人一人の子供と保護者に向き合い、粘り強く指導するブリジット先生を通して、フランス語という共通言語を獲得し、たどたどしい会話でも心を通わせ合うようになる。学期末には、みんな夢を片手に巣立っていけるまでに成長する感動的なドキュメント映画だった。

バベルの学校
写真の娘ではないが、
医者になるのが夢だというセネガル出身のラマがいる。彼女はもう一度第2学年をするように先生に言われる。
クラスで最も年上(15歳)の彼女にとって、辛い宣告だ。
だが、数学も物理も化学も、しっかり勉強しなければ夢に近づけない。
がんばれラマ。写真はパンフレットより

 移民の多いフランスでは、同化主義を標榜し、フランスの価値観を身につけてもらおうと、このような教育に力を入れている。しかし、この映画で語っているのは、子供たちがフランス語を獲得しつつ、母語をも大切にし、異なった様々な価値観をそれぞれ持つことの重要性だ。宗教、言語、文化などなどの「違い」の重要性と言ってもいいだろう。
 それにしても、画一化された日本からはずいぶんと遠い話だ。
 ちなみに、原題は「La cour de Babel (バベルの中庭)」だ。節目節目で、雪のつもった中庭、花の散った中庭など季節を表わす庭の映像を流していた。頑までに学校以外のパリの映像をいれず、華やかで美しい景色が排除されていた。これは、以前見た『パリ20区、僕たちの学校』と同様だった。概してフランス人の作る映画は、この手のものが多い。
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その他 | 15:52:37 | Trackback(0) | Comments(0)
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