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石田明生

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映画『エール』(La Famille Bélier)はどうか。
 フランス旅行の機中、狭苦しいエコノミー席で無聊を慰める手段といったら、なんといっても映画鑑賞だ。とは言っても、何しろ大韓航空だ。なかなか好奇心を刺激するような作品にめぐり逢えるものではない。昨年は、『ベル』とイギリス映画の『ベル』、邦画を一本(福山なんとかが父親の役)と恵まれたほうだった。ところが今年、行きの便には全くろくなのがなかったので、帰りも期待はしなかったが、さいわい、かねてより見たかったフランス映画『エール』(La Famille Bélier)が上映された。音声はフランス語、字幕は英語というやりにくい環境だったが、堪能できた。
 何しろこの映画の主人公は、Louane といって、オーディションのテレビ番組『The Voice』に出場して、コーチ4人の指示を得た若い(15、6歳)新人だからだ。『The Voice』の準決勝以上に残った出場者の歌唱力のすごさは言うまでもない。彼女、Louane もそこまでは行った筈だ。そのせいだろうか、映画もそういう設定、歌唱力のある女子高生の役を彼女は演じている。ただし、彼女を除いたこの「ベリエ家」の人たち、父親、母親、弟は、全員耳が聞こえない!!!
以下は、日本語での予告編。

https://www.youtube.com/watch?v=dROaqbiDQn4


 作中の音楽教師は、やはり一風変わっているのではないだろうか。17、8歳の高校生に歌わせるのは、なんと Michel Sardou の歌なのだ。とくに、あの濃厚な恋の歌『Je vais t'aimer』(君を愛する)を歌わせているのにはびっくりしてしまう。
 ところが、ところが、メロディーがもともといいからだろうか、これがいいのだ。この歌詞の内容と何の屈託もない女の子の乖離こそがおもしろいのか。それとも、無意識のうちに歌詞を読み取る Louane の歌手としての才能がものを言っているのだろうか。


https://www.youtube.com/watch?v=_Hzsm1MZDxA


サド侯爵のような人たちを真っ青にさせるほど
街に立つ娼婦たちを赤面させるほど
あらゆるこだまを動員して泣き叫ばせるほど
ジェリコの壁を震わせるほど
私は君を愛するだろう

サルドゥーらしい歌詞と言えばそうなのだが、それを十代の女の子に歌わせるとは・・・(さすがフランス、と言っておくか)

それに対して、主題曲にもなっている『Je vole』(私は飛び立つ)は、当然のことながら、映画のストーリーにも、 Louane というキャラクターにもマッチしている。ところが、これも実は Sardou の曲らしい。ただし、歌詞を変えていた。ふむふむ、納得。

https://www.youtube.com/watch?v=McF-ZsJi9Qo


まもなく、日本で封切りになる由、皆様の反応が楽しみだ。ちなみに、彼女はフランスの映画大賞であるセザール賞の新人女優賞を獲得している。
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雑感 | 17:52:47 | Trackback(0) | Comments(0)
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