■プロフィール

石田明生

Author:石田明生
ホームページの方もよろしくお願いします。
文学雑感、旅行記、翻訳などを載せています。

■4travel

スキピオの旅行記(写真付き)もごらんください。

■最近の記事
■カテゴリー
■最近のコメント
■月別アーカイブ

■最近のトラックバック
■リンク
■アクセス解析

■ブロとも申請フォーム
■ブログ内検索

■RSSフィード
消費税議論の怪
 今日は日曜日、毎週見るわけではないが、テーマによって見るのが『新報道2001』だ。新聞のテレビ番組によると、今日のテーマに挙げられているのが「一億総活躍社会、軽減税率、下流老人」など、まさに僕にとって身近な問題だ。見ないわけにはいくまい。とりわけ「下流老人」という言葉に、僕のアンテナがよく反応する。というのも、最近買ったキャリーが妻によると下流老人の必要アイテムに相当するとか・・・偽バーバリーの模様のあの安っぽいキャリーだ。近くの量販店で1000円也で買い求めた。そういえば、池袋駅の構内を歩いているとよく見かけたような気がする。これを転がしている人物に共通しているのは、高齢者であること、どちらかといえば上等とは言えない衣服に身を包んでいること、他人をなぎ倒すように闊歩せずもたもた歩いていること、つまり遠慮がちに生きているように見えること、などだ。どうやら、僕も下流老人の仲間入りをしたようだ。
 というわけで、あまり見たくもない「フジテレビ」にチャンネルを回した(という表現は昭和のものか)。


 僕と同じ茶色のキャリーを持った老人が映し出されるかと期待して見ていたが、結局登場せず。そういう意味での興味は削がれた。が、話が軽減税率に及ぶと、しかもイギリス、フランス、ドイツの消費税率との比較のパネルを見せつけられると、俄然興味が湧いてくる。この3国の食料品にかかる消費税は順に、0%、5.5%、7%となっていて、平均税率は3国とも大体20%だった。もし、日本がこのまま10%の消費税となれば、食料品に関しては最も高い税率となることは明らかだ。
 だからこその軽減税率ということになる。それでももし8%の税率をこのまま続けるとしてもこの税率は1%と言えどもドイツを上回る。おそらくは重税感は免れまい(現に今感じている)。ところが、出演していた自民党の議員は、庶民の重税感に思いを馳せるどころか、軽減税率をした場合の税の収入減を問題としている。飲み物・食料品(酒類を含む)に軽減税率を適用すると、約1兆何千億の減収となるそうだ。要するに、その分をどうするか、と彼は問題を投げかける。他のコメンテーターたちもその問いかけに対して満足な対応がまったくできない(注)。
 こういう議論を聞いていて、いつも(というのはこの手の番組は可能な限り見ているからだが)不思議に思うのは、誰も贅沢税について言及、ないしは質問をしないことだ。日本で贅沢税が不可能なら、どうして不可能なのか説明してほしいと常々思っている。減収分を、贅沢品に高い税をかけて補おうとするのは理の当然のはずだ。今回もそのことに誰も触れなかった。素人代表の米介師匠も、萩原とかいうおばさんも、元鳥取知事だったなんとかという(今思い出した、片山という名だ)慶応大学の教授も、ヨーロッパ3国の税率のパネルを前にして、各国とも平均税率20%と明記され、贅沢税が見える形で現れているにもかかわらずだ。それとも、僕を除いて、米介師匠はもちろん誰でもみな、そんなことはわかりきったことだと思っているのだろうか。自民党のなにがしは、軽減税率は富裕層に有利に働き、かえって格差が広がるかもしれないと新たな問題を指摘していたが、そんな発言があったのだから、誰か話のノリで、冗談でもいいから、贅沢税の「ぜ」の字くらいは言って欲しかった。それとも、富裕層を狙い撃ちするような贅沢税は、スポンサーあってのテレビ番組では禁句なのだろうか。勘ぐりたくもなる。
 結局、番組は年金の少なさと社会保障手当てのアンバランスに話が及び、終わってしまった。
 社会保障手当てもなく、雀の涙ほどの年金しかもらえない下流老人は、茶色のキャリーを転がしながら、人様の邪魔にならないように気を使い、今日もトコトコ歩いていく。一体どこに向かっているのだろう。「下流老人」いやな言葉だ。今年の流行語にならなければ良いが・・・

(注)できないに決まっている。以下に述べるように富裕層が購入したがるような贅沢品に高い消費税を課するいわゆる贅沢税に関して議論をしないのだから。
スポンサーサイト
雑感 | 15:55:51 | Trackback(0) | Comments(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad