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石田明生

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ちょっと違和感
 毎日新聞の日曜版に、松尾貴史という放送タレントが『ちょっと違和感』というコラムを書いている。いつ頃から書いているのか、いつ頃から「ふむふむ」と思うようになったのか、あまり定かではないが、僕が感じる違和感(松尾氏のようにちょっとではないが)をそこに見いだすことが多くなった。
 例えば昨日のテーマは「政治家の『防災服』」についてだった。要するに、災害時における政治家のものものしい防災服姿のことだ。松尾氏は、彼らの防災服は心配しているふりをしている防災服としか思えないと言っている。それならば、一着いくらのものだから、その分を被災地に寄付すればよいだろう。というわけだ。
 全くその通りだ。首相や大臣、政治家たちは、災害時にテレビに出たり、記者会見場に姿を表すと、判で押したように防災服だか作業服に身を固めている。本当にあの滑稽さはやめてほしい。まさに、うわべだけの同情そのものだ。もし、本当に同情しておっとり刀で駆けつけるなら、普段着を着てきなさい、と言いたい。たいした作業もしないのに、格好だけつけないでほしい。


 そのことは、松尾氏は述べていないが、現地報告のアナウンサーにも言えるかもしれない。危険とは程遠いところで、報告している女子アナの可愛い顔の上にヘルメットが載っている。どうして皆が皆、ヘルメット姿なのか。
 日本独特とも言える見てくれ重視の習慣なのか。
 今でも思い出す。阪神大震災の時の村山首相、東日本大震災の時の菅首相、二人の強い印象はいずれもあの作業着姿だ。彼らにとってどれだけ見てくれを整えることが大切だったか。もちろん、被災地を訪れる天皇夫妻の作業着姿も印象的だった。ただし、松尾氏はどういう了見かわからないが、天皇夫妻の防災服姿は政治家とは一線を画していると述べている。つまり、政治家たちの「ふり」とは違い、天皇夫妻はふりをしようという「雑念がない」からよしとしている。もちろん松尾氏は本音を述べているのだと思う。そう思うけれども、こと皇室に関しては公に書くとき、筆に鈍りが出てくるから、松尾氏も例外ではないのかもしれない。
 そうは言え、災害時における天皇夫妻の防災服姿は、納得のいくものであるかもしれない。というのは、慌てて防災服を買い求める知事や政治家たちと異なり、天皇家には、その時々の衣服というものが全て揃っているに違いない。被災地の見舞いは、象徴天皇制における皇室の重要な仕事と思われるからだ。
 ところで、皇室は被災地に見舞いはするが、寄付はしないのだろうか、聞いたことがない。寄付行為は禁止されているのかもしれない。そうでなければ、スマトラ沖地震やハイチ地震、あるいは東日本大震災の時に話題になったはずだ。それとも、奥ゆかしい皇室のことだ。寄付行為は秘密にしているのかもしれない。それならそれで美しい。
 同コラムに松尾氏は、有名人の寄付と売名行為について取り上げているからだが、たとえ売名行為であっても彼は寄付行為を肯定している。全くその通りだ。卑賎の身では、寄付行為に意味を持たせようとして、何らかの見返りを求めるのは致し方ないのではないだろうか。有名人の方々、どんどん寄付をしてください。もし必要なら寄付の金額リストを作ってもいい。寄付の競争をしてください。それで被災地の方々の負担が軽くなるならば、大いに結構だ。
 地震国日本だ、次に超弩級の地震がどこで起こるかわからない。この不安を少しでも軽くするには、心の持ちようは何であれ、人の助け合い精神を信じるしかないではないか。
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雑感 | 10:12:48 | Trackback(0) | Comments(0)
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