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石田明生

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発見! 意地悪ベンチ
 昨日は、西新宿のレストランへ食事に行った。6時過ぎの予約だったので、その前に都庁から新宿中央公園へと散歩をした。巨大なカテドラルのような都庁の足元に、素敵な彫像が半円形に並んでいる。そのひとつひとつを見て歩くと、フランスの街を彷彿とさせるなかなかの作品であることがわかる。朝倉響子、佐藤忠良、淀井敏夫の作品は以下の通り。

Mari 朝倉響子     早蕨 佐藤忠良     Epidauros 淀井敏夫
朝倉響子「Mari」        佐藤忠良「早蕨」       淀井敏夫「Epidauros」



 都庁裏の公園に赴く。噂には聞いていたが、足を踏み入れたのは初めてだ。高層ビルに囲まれた、緑の公園のなんとも言えない雰囲気が漂う場所だ。入るとそこには「ナイアガラの滝」と称する貧相な滝がある。その滝のいわゆるネイミングだけで少々げんなり感がしたが、そこは好奇心の男、我慢して園内を散策する。すると、写真工業発祥の地と書かれた記念パネルがあった。

コニカミノルタ

 散策の嬉しさはこんなところにある。当時は郊外の工場だったのだろう。だが今は、公園の中で終焉を迎えようとしているのか。というのは、最近コニカミノルタはなくなったように思う。少なくともあまり聞かない。WIKIによると、そのノウハウはソニーに売ったとか・・・何れにしても明治の近代化に貢献した、かつての華だったのだろう。
 ところで、園内を歩いていると、わずかな散策者の中で、外国人の方が多いことに気づく。園内だけなら、四分の一は外国人らしい様子だ。洋風庭園ということもあるのだろうが、西洋人は公園が好きなのだ。時々、ベンチに腰掛けて語らっているアべック(今やカビの生えた表現か?)を何組か見かける。だが、よく見ると、並んで腰掛けた二人の間に肘掛けがあるではないか。あれでは、肘掛けが邪魔して決定的に抱きしめ合うことができないではないか。
 歩いていて気付いたが、この公園のベンチには全て、長いベンチにも、短いベンチにも肘掛けが付いている! 長いのには三等分する形で二つ、短いのには二等分して一つ、残酷にも恋人たちの抱擁を許してくれない仕組みになっている。どうしてベンチを単なる長椅子にしなかったのだろう。新宿区は恋人に冷たいのだろうか。などと考えていたら、ふとわかった。要するにベンチで寝転ぶのを許してくれないのだ。おそらくは、ホームレス対策なのだろう。
 だが、公園のベンチは、独りぼんやり寝転んで本を読んだり、居眠りをしたり、あるいは空を見上げたり、樹木の風を感じたりする、そのためにも人に優しいツールだと思うが、どうだろうか。

公園のベンチ
恋人同士なら、片側に重なって座れば良いが、ここでごろりと横になるのは不可能だ。
意地悪ベンチと名付けよう。


 一見すると、肘掛けの設置は日本風の至れり尽くせりかと思われるが、その実、恋人にも孤独な散歩者にも意地悪をしているのだ。どちらも経験したことのない、区のお役人にはこのことがわからないのだろう。
 やはり散歩は楽しい。こんな意外な発見があるからだ。
 公園を出て、西新宿のレストランに向かった。そこでは、ムール貝が待っているはずだ。
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日常スケッチ | 14:32:44 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
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2016-07-09 土 12:16:24 | | [編集]
Re: 本当にお久しぶりです。
お元気に、活躍のことと思います。
良いところでお仕事をしていますね。
この公園、ベンチでごろりと寝転べなくとも、静かで落ち着きのある良い公園です。

僕の方は、前期もあと2週間ほど、老体に鞭打ち湿気と暑さを突破しなければ・・・
と気合を入れています。
今日は10日、参院選と欧州チャンピオンの決勝戦(フランス対ポルトガル)の日です。
どちらも目が離せず、寝不足覚悟です。
ではまた。
2016-07-10 日 05:02:47 | URL | 石田明生 [編集]
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