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石田明生

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8月16日(水) グルノーブル
8月16日(水)グルノーブル <性善説と性悪説>

 パリ・リヨン駅発9時 41分のTGVに乗り、グルノーブルに時間通り12時 42分に着いた。3時間の快適な高速鉄道の旅だった。ちなみに、ネット予約でEチケット32ユーロ(東京から大阪までを新幹線約4千円程ということになる)。実は予約した1週間前に値段表を見たとき、25ユーロだったのだが、まだ大丈夫だろうと思っていたら、7ユーロ上がってしまった。フランス鉄道の乗車料金はどうなっているのかさっぱりわからない。多分、駅で普通に買うと70ユーロくらいするのだろう。そのせいか、周りの乗客たちもEチケットの人が多い。日本のように駅に改札口がないので、車掌が車内を回って検札するのだが、機械でQRコードに光を当てるだけなので極めて便利だ。従来の、ホームなどに立っている機械で有効にするいわゆるコンポステをする必要もない。僕はスマホを持っていないのでプリントした紙を用意しているが、スマホの人も多い。

グルノーブル駅        自転車置き場
近代的なグルノーブル駅 駅の東側と西側には立派な自転車置き場があった。




 ただし、その車内検札係りにあまりあったことがないような気がする。検札が光で読み取りだけなのでひどく簡単だから、この度も来たかどうかよく覚えていない。確認したくとも、従来のようにチェックした証拠がないのでわからない。TGVはパリを出て、次の停車駅はリヨン・サン=テグジュペリ駅でその次は終点のグルノーブルだった。日本なら2度来るはずの検札だが、どちらかが来なかったのは確かだ。これが常態だ。今回のフランス旅行で一度だけ2回まわって来たことがある。田舎の鉄道だったが、珍しかったのでよく覚えている。しかし、乗客が少なかったので、車掌は一度調べた客を覚えていて、目配せをするだけだった。
 ちなみに、今回のような全車指定席の車両なのに、席に付いている人が後から来た乗客に追い出される光景を目にする。そんな時先に腰掛けていた人は無賃乗車をしているのかもしれない。指定席の場合、必ず切符の番号を見ながら席につくものだからだ。今回も見かけたが、指定車両に乗るたびに必ずそんな手合いがいる。
 フランスの場合、駅に改札口がなくてフリーパスであることを考えると、悪く言えばずさんと思えるが、よく言えば人を信頼していると言えるのかも。
 パリ・リヨン駅のような始発電車が出る駅では(終着駅の逆で始発駅)、出発する車両の待つホームで乗車券のチェックをしてから乗る方式もあった。これなら無賃乗車をかなり防げるのではないかと思われる。QRコードの読み取り式が多いので可能なのかもしれない(それとも、だんだん人を信用しなくなったのか)。そんな場合は車内検札がないのが普通だから、途中から乗った乗客はほうっておかれるのだろうか。いずれにしてもSNCF(フランス国鉄)は謎が多い。
 さて、グルノーブルに着くと予約しておいた駅前のアパート・ホテルResidhotel Le Central'Gare(2泊で100ユーロ)に荷物を置いて、早速町歩きに出た。

IMG_0255キッチンから部屋            >IMG_0254ミニキッチン付部屋

IMG_0256バスタブ
スイート・ルームではなくワンルームだが、1泊50€という値段の割に良かった。
冷蔵庫、電子レンジ等キッチン用品はもちろん、パス・洗面所等の備品もしっかりしていた。

 宿が駅前なのは良いが、町の中心に行くにはトラムに乗らなければならない(昔来たとき歩いたが20分くらいかかった)。「地球の歩き方」によると10枚まとめて買うと割引と書いてある。そこで自動販売機で、「10 voyages」を押したところ、10回乗れるカード1枚が出て来た(14ユーロ)。パリのメトロ切符カルネのように10枚出て来るものと思っていた我々は愕然とする(「地球の歩き方」には確かに10と書かれている)。二人で5枚ずつ使おうと思ったのに、これでは一人しか使えないではないか。払い戻しを頼もうにも、係りの人などいるわけがない。断腸の思いで(オーバーだが)、1回用(1 voyage 1.5ユーロ)の切符を買った(結局10回用は使いきれなかった)。よく見ると回数の単位が voyage となっている。この場合、voyage は「乗車」の意味なのだろう。
 さて、乗ろうと電車を待っていると、1メートルくらいの高さをした切符読み取り機が立っていることにふと気づいた。近くのおばさんが、差し込む仕草をしている。つまり、乗る前にその機械に切符を差し込み、乗車有効にするらしい。というわけで、差し込むと、「ツツツー」という音がして、日時日付が印刷されて出て来た。

グルノーブルトラム

自動販売機       トラム改札

 印字は10回用のカードの裏側に印刷されていたが、これではやはり二人で使うことはできない。二回差し込むと二人で乗れたのだろうか。よくわからない。自動販売機に、無賃乗車は約50ユーロの罰金と書いてあったので、怖いのでやめた。
 が、実際トラムに乗って見ると、全くの拍子抜け。車内には何の読み取り機もない。もちろん車掌などいるわけもなく、極端に言えば誰でもフリーパスで乗り放題もできるのだ。これはパリのトラムと同様だ。ただし、パリのは切符を車内に設置してある読み取り機で有効にするのだが、グルノーブルのトラムは乗車前つまりホームでする。これでは、乗るときなんとも手応えがないではないか。パリのなら、周りの乗客に「私は無賃乗車していません」と見せつけられるのに。やはり、ここでもフランス流の「ずぼら」と「信頼」がまかり通っているということか。何度かトラムに乗ったが、もちろん見回りをしている車掌らしき人など見かけたことがない。とは言え、我々もそうだが、もちろん真っ当な人はちゃんと切符を買って利用しているが・・・
 かつて、ブルターニュのレンヌという町で地下鉄に乗った時も驚いた。一切改札がなく、やはり切符をホームに立っている機械に通すだけだった。しかも、その切符は1時間以内なら何度も使えた(パリのメトロもそうだが)。
 こういう方法は、性善説に基づいているというのだろうか。それとも無賃乗車の損失よりも人件費の方が多大と考えているのだろうか。そのおかげで、フランスの交通費が安いのかもしれない。列車やトラムに関しては何人か無賃乗車が紛れ込んでも正規の金額を支払った乗客に損害を与えない(座席指定ではない場合、少々混み合う不快さがあるかも)。食物の配分と違い、人が増えても支払った人の分け前が減るわけではないからだ。
 翻って日本を考えると、田舎を別にすれば(田舎には地下鉄やトラムはない)、列車に乗ろうとすると入る時も出る時も改札口でチェックされ、新幹線に至るや二重の改札口まで通される(おまけに車内の検札もあるかな・・・最近使ってないのでわからないが)。また自動改札口と言っても必ず見張りらしき人がいる。どう考えても我々は信頼されているとは思えない。これは性悪説に基づいた乗車方法と言えるかもしれない。それとも、四角四面の規則の執行と言うべきか。つまり全く車の通らない信号機でも歩行者用信号機が青信号にならないうちは待っていなければならない国と、たとえ赤でも車が通らなければ横断しても構わない国(警察官も一緒に横断しているのを見たことがある)との違い、とでも言おうか。
 いずれにしても、お国柄の違いを肌で感じるのは楽しい。
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2017年フランス旅行 | 00:35:25 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
今月グルノーブルに行くので、楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。
また、トラムの一日フリー券などはありましたでしょうか?ネットで調べているとあるみたいだったので・・もしご存知でしたらおしえてください。
2017-11-06 月 23:45:03 | URL | おやゆび姫 [編集]
 遊びに来てくださり、ありがとうございます。
 ご質問の件、つまりトラム一日券については、申し訳ありませんが、わかりません。ここに書いたように、10回分の券はありましたが・・・グルノーブルの町はそれほど大きくありませんから(少なくとも旧市街は)、10回使えれば十分とは思います。これは翌日もその翌日も使えますが。確かに、一日しかいない場合、値段が安ければ一日券の方が便利ですね。
 至らない返事で、すみません。
2017-11-07 火 08:11:25 | URL | Scipion [編集]
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