■プロフィール

石田明生

Author:石田明生
ホームページの方もよろしくお願いします。
文学雑感、旅行記、翻訳などを載せています。

■4travel

スキピオの旅行記(写真付き)もごらんください。

■最近の記事
■カテゴリー
■最近のコメント
■月別アーカイブ

■最近のトラックバック
■リンク
■アクセス解析

■ブロとも申請フォーム
■ブログ内検索

■RSSフィード
『サン・ドゥニの首を切った男』(1)
 四月に入って、いろいろな原書を読んでいるうちに、ふと物語の翻訳がしたくなった。もちろん面白い本が見つかったからだ。作者は、Ch. Quinel(1886-1946) et De Montgon(1886-1942) という私にとっては知らない作家だ。以前、パリで買い求めた本で、タイトルは、『パリとモンマルトルの伝説と物語』、全部で15篇の短編が収められている。
 まずは最初の物語、『サン・ドゥニの首を切った男』を紹介したい。サン・ドゥニは、パリの守護聖人で、両手で首を抱えて歩く彫像で有名だ。また、彼がその首を抱えて倒れた場所が、現在のパリの北にあるサン・ドゥニ聖堂だったとも言われている。

サン・ドニの像 モンマルトル
モンマルトの丘、 シュザンヌ・ビュイソン小広場(Square Suzanne Buisson)にあるサン・ドゥニの像。
ちなみに Suzanne Buisson(1883-) は社会主義者で、対独レジスタンスの闘士として活躍したが、
ゲシュタポに逮捕される。ドイツの地で死を迎えたらしいが、没年月日は明らかではない。


※ 長いので、3回に分けて連載します。

続きを読む >>
翻訳 | 06:20:23 | Trackback(0) | Comments(0)
『鍵と錠前 des clefs et des serrures』
 『鍵と錠前 des clefs et des serrures』という変なタイトルの本がある。昨年、91歳という高齢で物故したフランスの作家ミッシェル・トゥルニエMichel Tournierが、1983年に出した随筆集(エッセー)だ。表紙をめくると5€と鉛筆で手書きされていた。だいぶ以前、毎週日曜日に古本市の立つ、パリのブラッサンス公園で買ったものだ。買ったことも忘れていたこの本を先日部屋で見つけ、何気なく読み出したら、ひどく面白い。様々なテーマを2・3ページの長さで、豊かな知識と想像力を駆使して分析あるいは統合、敷衍あるいは凝縮している。文章は少々どころかかなり難解だが、知的好奇心と惰眠を貪っているわが詩情を刺激する。
 第一番目に表題の『鍵と錠前』というエッセーが来ているが、とりあえずここで紹介したいのは、『エロチックな画像(イメージ)L’image érotique』という文章だ。高度なエロチスムについて『不思議の国のアリス』で有名な作家ルイス・キャロルをまな板に載せて書いている。

鍵と錠前の表紙          ルイス・キャロルの写真
『鍵と錠前』の表紙とルイス・キャロルの撮った写真




続きを読む >>
翻訳 | 15:20:54 | Trackback(0) | Comments(0)
森林公園・・・梅鑑賞
 快晴だった昨日、我が家から電車で1時間半ばかりのところにある森林公園で1日散策をした。この公園は非常に広大なので、歩き回っているだけで、たっぷりの足の運動になった。そもそも、最寄りの森林公園駅から公園まで約3キロもあるが、それをまず踏破して始まった散策だったのだ。
 散策の狙いは、花の少ないこの時期の貴重な花、古来愛されてきた梅の花を鑑賞することだ。梅林に近づいただけで、微かな梅の香りがする。それだけで、やってきた甲斐があるというものだ。その上、満開一歩手前くらいの梅の花が一面に咲いている。美しい花には美しい名前がついていた。

幾夜寝覚      関守
「幾夜寝覚」                  「関守」

 淡路(あはぢ)島 かよふ千鳥の 鳴く声に いく夜寝覚めぬ 須磨の関守(せきもり)         源兼昌

 淡路島も千鳥も須磨も縁のないこの埼玉の地に、花の心は和歌とともにやってきたのだろうか。桜とは違う梅の高雅さを味わう。

続きを読む >>
日常スケッチ | 23:29:59 | Trackback(0) | Comments(0)
内視鏡手術顛末記
2月9日(木) 雪まじりの雨

 昨日は粥と素うどんとバナナだけで過ごして、ついに記念すべき日を迎えた。なぜ記念すべき日か。一日中茶と水だけを飲み一切の固形物(食物)を口にすることなく過ごしたからだ。今までこんな経験はなかったと思うし、これからもないことを祈りたい(でもあるだろうな)。もうひとつは、内視鏡による大腸のポリープ切除を受けたことだ(これは内視鏡的粘膜切除術と言うらしい)。もちろんこれも初体験だ(これからもあるだろうな)。今日一日食物が食べられないのは、もちろんこの手術のためだ。
 今朝9時に病院に入り、受付を通った後、担当の看護婦さんに病室へと導かれた。本人の気持ちの上でも、たぶん見た目もそうだろうが、けが人でも病人でもない僕の病室入りは、一泊旅行の気分だった。冷蔵庫(共同)、荷物入れ、テレビ(昔と違って無料)などなど、看護婦さんの説明もなんとなくビジネスホテルの部屋に案内されたかのようだ。事実は、ホテルのシングルどころか三人部屋で、隣には重篤そうな患者さんがいて見舞客と苦しそうに話をしているし、お隣との仕切りはカーテン一枚だし、バス・トイレなしだし、ホテルの快適さとは程遠い。ホテルの案内嬢ならぬ看護婦さんは、僕の書類を見て突然「あらっ、○○大学の先生ですか。子供が付属高校に行っています」いきなり親しそうな口ぶりになった。「ええ、でもあと2年で退職ですから、残念ながらご縁がなさそうですね」

続きを読む >>
日常スケッチ | 21:51:35 | Trackback(0) | Comments(0)
テレビをつけると・・・
 今、テレビをつけるとトランプ話ばかりだ。うんざりするが、ニュースを見ないわけにはいかない。というのも、僕が一番テレビで見る番組は、ニュースと討論番組だからだ。どうしようもない。どんな変な人でも、アメリカ合衆国大統領ともなれば、世界に対する影響力は計り知れない。
 先日、学生に何かビデオを見せようかと思い、以前テレビから録画した「BS世界のドキュメンタリー・・・ヨーロッパ、台頭するポピュリズム」(2014年1月13日放送)を家で見直してみた。イタリア、フランス、オランダの台頭著しい右翼の政党を取材した、フランスのテレビ局が製作した番組だ。エンディングは実際右翼が政権を取ったハンガリーだった。
 イタリアの「五つ星運動」を主導するベッベ・グリッロ、フランスの国民戦線を率いるマリーヌ・ル・ペン、オランダ自由党党首ヘルト・ウィルダース、これら三人の主張の巧みさとウケ狙いの大衆迎合主義を見事に浮き彫りにした番組だったが、それぞれの主張をあらためて聞いてみると、彼らが訴え、大衆を煽る言説は、インテリ支配層に対する嫌悪感(五つ星)、移民難民に対する拒絶反応及びよそ者に対する警戒心(国民戦線)、移民とりわけイスラムに対する恐怖心と警戒心(オランダ自由党)で、言うまでもない、アメリカ新大統領のそれとほとんど共通している。

続きを読む >>
雑感 | 11:27:16 | Trackback(0) | Comments(0)
前のページ 次のページ

FC2Ad